愛記について Lv7:”自分の全てを次世代へ伝承する”

今回も愛の行動について、科目を1つずつ見ていきたい。実際に実践していくことがエネルギーのやり取りになるのだから。まず、大前提は、”愛貨”は”お金”と逆の仕訳になるということだ。つまり、使えば使うほど、価値が上がるということだ。”お金”は貯めれば貯めるほど価値があがるのと真逆である。よって、”愛貨”を持っている人は、すぐ使った方が良いので、出来るだけすぐ行動を起こして、愛を与えようとする!これが大前提の仕組みである。”愛記”についてはこちらを参照。

 

なお、当研究会では、独自に”愛貨”の付与基準を設定している。もちろん、各会社ごとに基準は変更してもらって構わない。

愛の行動Lv1の科目→ 100愛

愛の行動Lv2の科目→ 200愛

愛の行動Lv3の科目→ 300愛

愛の行動Lv4の科目→ 400愛

愛の行動Lv5の科目→ 500愛

愛の行動Lv6の科目→ 600愛

愛の行動Lv7の科目→ 700愛

愛の行動Lv8の科目→ 800愛

という具合だ。1ポイント=100愛というようなイメージで、基準を設定している。なお、愛の行動の科目としては下記参照。

愛の行動Lv1の科目はこちら。

愛の行動Lv2の科目はこちら。

愛の行動Lv3の科目はこちら。

愛の行動Lv4の科目はこちら。

愛の行動Lv5の科目はこちら。

愛の行動Lv6の科目はこちら。

愛の行動Lv7の科目はこちら。

愛の行動Lv8の科目はこちら。

 

なお、各次元ごとに愛記を行っていくので、各次元についてはこちらを参照ねがう。

第1次元:人間という生命体

第2次元:部署・チームという生命体

第3次元:会社という生命体

第4次元:業界・団体・地域という生命体

第5次元:産業という生命体

第6次元:日本という生命体

第7次元:世界経済という生命体

第8次元:人類という生命体

第9次元:地球という生命体

第10次元:太陽系という生命体

 

・愛の行動レベル7:”自分の全てを次世代へ伝承していく”

自分の全てを次世代へ伝承していくという愛の行動により、何を与えられるのだろうか?以下、こちらより抜粋

エリクソンは世代継承性の概念を、「私たちの子どもたちの子どもたちへ」という献辞とともに、幼児期と社会(Erikson, 1950)という最初の著書の中で提唱した。世代継承性とは次世代の創生とケアを意味し、成熟した成人は自身の子どもの幸せを、さらにはより広く次世代が幸福になるように努力する、ということである。

 

精神分析家として子どもの治療と観察を重ねたエリク ソンは、ひとりひとりの人生は単独で捉えることができないものであり、他者の人生と歯車のようにかみあい、連動していることに気づく。かつて子どもであった大人が世代と世代をつなぐ「世代サイクル」を生み出す重要な役割を担うとき、世代継承性の感覚はそこにある(Erikson, 1964)。 大人は子どもたち(次世代)に必要とされるから教え育てるというだけでなく、子どもたちに必要とされることを必要としている。すなわち,次世代の心理社会的課題への積極的関与が、自身の世代継承性の発達を促進する。 

 

エリクソンは、世代継承性は他の発達段階の心理社会的課題、特に、アイデンティティ、親密性との関連でとらえられる必要があると強調している(Erikson & Erikson, 1981)。アイデンティティは個人を中心にした概念であり、自分が自分であるという感覚である。親密性は自分が自分であり、他者が他者でありながら交わり、対等で親密な関係を形成することに関わる。そして、その親密なかかわりの間に生み出された存在(必ずしも自身の子どもに限らない)に対してコミットし、次世代の幸福を促すことにエネルギーを集中することが、世代継承性の発達をもたらす。

 

世代継承性の対概念は停滞、自己耽溺であり、多くの大人が経験するとされる。停滞とは、何かを創り 出すことができない、あるいは自分の人生には自らが持ちたいと望むような積極的な影響力がないという感覚であり、自己耽溺とは、自分に関心を集中させ、自身の幸福を促すことに多くのエネルギーを費やす状態である。私たちが世代継承性と停滞、自己耽溺の感覚との間で揺れうごき、葛藤し、やがて、停滞、自己耽溺の感覚に対して世代継承性の感覚に開かれるとき、ケア(Care; 世話,配慮,はぐくみ,心づかい)という人間的な強さが芽生え、その力によって、世代の連鎖がつながっていく。 

 

 

例として、部長Tさんは、特に世代継承性ということを日々意識している。もう60歳を超えており、あとは定年を迎えるのを待つばかりなのだが、当事者意識、責任性についてはしっかりと持ち合わせている。日々、部下の相談にのり、時には厳しく接したり、叱ったりする。自分が今まで培ってきたノウハウを惜しみもなく、与えてくれるのだ。日々、ファイリングをしていき、気付いたらキャビネット2つが満杯になるほど、キングファイルで埋め尽くされていた。中身は、付箋がきちんと貼ってあり、イレギュラーケースの対応事例、教育研修スケジュール、お礼状、お詫び文、などあらゆる書類がファイリングされていたのだ。

 

部下Oさんは、部長Tさんが不在の際に、キャビネットをのぞく機会があり、ファイルを見てみると、驚きを隠せなかった。こんなにきれいにファイリングされ、こんなに情報をきちんと整理してくださっていたのだと、改めて感謝し、これは宝物になると感じた次第だ。代々、継承していこうと心に誓った次第だ。

 

今回の仕訳の科目としては、愛の行動Lv7:”自分の全てを次世代へ伝承していく”となる。今回の事例は、部長Tさんは、部署の代表として行動しているのであり、第2次元:部署という立場にて仕訳することになる。

 

・借方(発信先):第2次元_部署_部長Tさん 、自分の全てを次世代へ伝承していく

→ 詳細内容を備考欄に記入。

 

・貸方(受信側):第2次元_部署_部下Oさん 、情報を整理する

→ 背景等を備考欄に記入。

 

この時点での会社が設定した第2次元:部署のB/SとP/Lを見てみると下図のようになる。(※なお、年度初めの会社の目標設定時に、第1次元~第10次元までの愛の行動を宣言し、年度末には各次元ごとに決算書を作成し、まとめてから公表することになる。こうすることで、どの次元の行動が多いのかが一目でわかるようになる。)

・B/Sについて(エネルギー量)

部長Tさんが、行動したことで”純資産”が減り、部下Oさんが受け取ったことで”資産”が増えた。相手からもらう”資産”は、持っていては評価が下がるので、すぐに使いたいという性質のものだ。よって、”負債”と等しいことになる。つまり、資産と純資産が、ともに負債のように見え、魂から借りたエネルギーによって、愛の行動に変えていくべきもの、という解釈になる。なお、”お金”は自社内でやりくりしてもB/S、P/Lに変化は無いが、”愛貨”は変化するという考え方になる。だからこそ、必死で自社内にも愛の行動が行き交うことになる。会社として宣言した各次元に跨る”1億愛”を、自社内の全員で必死にやり遂げるということが重要な指標となる。

 

・P/Lについて(行動量)

今回は部長Tさんが行動した分だけ、”収益”が増える。相手に受け取られたかどうかは、B/Sというエネルギー量を見る指標をみればよく、実際にどれほど行動したのかは、P/Lという行動量を見る指標をみればよいことになる。実際に誰かが実行した愛の行動分だけ、第3次元:会社としての収益になるので、貸方の収益が増えたということになる。一方、費用とは、導入時の純資産を設定した段階で、今期の行動・目標値も設定されることになるため、費用も同時に設定されることになる。

 

 

いかがであろうか。これで、少しは”愛貨”について理解が深まったのではないかと思う。自分の全てを次世代へ伝承していくという行動とは、惜しみもなく、すべてのノウハウを開示していくということだ。開示することによって、自分の居場所がなくなるかもしれない。若い世代に追い越され、自分が用済みになってしまうかもしれない。そんな恐怖心も芽生え、ノウハウを開示していくことにためらうことも多いだろう。だからこそ、惜しみもなく、すべてのノウハウを開示していくことはとても高いレベルの行動なのだ。なかなかできることではない。

 

次に気持ちが向いていればできるのかもしれない。この事業はもう次世代へ託し、自分は新事業へと向かう!というのであれば、すべてを次世代へ伝承することは容易だ。要するに、人は、一か所に固執して踏みとどまることは良いことではない。「ある程度の成果・成功を収めたならば、また次の分野へと歩んでいくことがさらなる成果・成功の秘訣となる!」これはスティーブ・ジョブズが述べた言葉である。一か所に固執して居続けると、停滞してしまうのが人間なのだから。

 

このことをよく理解し、固執することなく、惜しみもなく、しっかりと次世代へ伝承していくことで、自分自身も次へのステップに向かうことができるのだから、ぜひ、伝承していきたいものだ。