フォーメーションを理解するとは?

先に、繋がるとはどういうことか?について記載した。繋がるためには、1/f ゆらぎの動きを理解していないと、繋がりにくいということを説明した。具体例として、日本サッカーチームがブラジルチームと試合しているとして、皆が必死で個々にボール回しつつ、フォーメーションを意識しつつ動いていても、ブラジルにまったく相手にされない状況だったのに、突然、チームがまるで生命体のようになり、皆がそれぞれの役割を演じることで、ブラジルを凌駕するほどの動きを一瞬見せたとしよう。その瞬間、第7段:進化型(ティール)組織になったということである。ただ、すぐまた、バラバラになり、ブラジルにボロボロにやられてしまうのだが。。結局、ティール組織を維持するためのフォーメーション(1/f ゆらぎの動き)を理解していないと、常時ティール組織を維持することはできないのだ。これは会社組織でも同じだ。

 

そこで、生命体理論について別な視点から見てみたい。今まではチームがまるで生命体になる際のフォーメンションとして、人間の各部位と器官系によって構成されるモデルを提示してきた。もちろん他の生命体モデルでも良いのだが、最もしっくりくるということで、このモデルを当方は愛用していた。

このような12の役割を皆がきちんとこなしていけば、生命体として機能するのであった。バラバラに動いても決して巨大なチームという生命体は動かないのであって、脳が司令塔となり、脊髄が支え、両足が躍動することで生命体は動くのであった。このようなフォーメーションを理解していないと、すぐにティール組織は崩壊してしまうのである。さらに、ティール組織を維持するための動き(1/f ゆらぎの動き)も理解していないと、マニュアル化して統一するなど具の骨頂なことをし出すのであろう。そうではなく、人間の身体のDNAのように、DNAはまるで法律であるかのごとく扱われ、各細胞や臓器や器官はそのDNAという法律を閲覧して、それを独自に解釈して行動を起こしていくのである。決していちいち指揮命令されているのではなく、独自で判断して行動しているのだ。その際、しっかりとDNAという法律を熟知し、周囲との連携を強化し、自分がどのように振る舞えば良いのかを理解し、各細胞や臓器や器官は行動しているのであった。それと同じようにティール組織の各メンバーも行動していけばよいだけだ。

 

これが当方が提唱するティール組織のフォーメーションである。これを理解していないと、ティール組織にしよう!といって、給与や情報を開示し、ノルマを廃止し、自由に行動させたとしても、何も起こらない。決してティール組織らしいものにはなるが、生命体として機能することはないだろう。ここが世間でティール組織を実行しようとしている各企業に足りないところである。生命体として機能させるには、生命体の役割をきちんと理解していなければならないのだから。

 

 

・サッカーチームのモデル

さて、生命体モデルにおいて、上記のように人間の身体の各部位というモデル以外であっても良いと記載した。ではどのようなモデルが他に考えられるのか?それは、サッカーチームのモデルだ!

このような12人のチームを考える。先の人間の身体の各部位の生命体モデルと比較すると下記のようになるのであろうか。

・脳の役割 ⇒ 監督の役割

・顔の役割 ⇒ GK(ゴールキーパー)の役割

・口の役割 ⇒ CB(センターバック)の役割

・腸の役割 ⇒ CB(センターバック)の役割

膵臓の役割 ⇒ CB(センターバック)の役割

・腎臓の役割 ⇒ DH(ディフェンシブハーフ)の役割

・心臓の役割 ⇒ DH(ディフェンシブハーフ)の役割

・右手の役割 ⇒ SH(サイドハーフ)の役割

・左手の役割 ⇒ SH(サイドハーフ)の役割

・脊髄の役割 ⇒ OH(オフェンシブハーフ)の役割

・右足の役割 ⇒ CF(センターフォワード)の役割

・左足の役割 ⇒ CF(センターフォワード)の役割

 

この生命体が具体的に動くとどうなるのかを、実際のサッカーチームで見てみよう。下記は少し古いが横浜F・マリノスのフォーメーションについての解説だ。以下、こちらより抜粋

 

最近、プロ、アマ問わずよく使われているフォーメーション、4-2-3-1と4-3-3を徹底分析する。4-2-3-1は、Jリーグ横浜F・マリノス。4-3-3は、リーガエスパニョーラ(スペインリーグ)のレアル・マドリッドを参考。マリノスとレアルが、それぞれのフォーメーションで、どのような攻撃、守備をしているか。そのフォーメーションにどんな特徴があるのかなど、図解を使って見ていく。

 

サッカーフォーメーションの特徴4-2-3-1を徹底分析!マリノスサッカーフォーメーション4-2-3-1横浜F・マリノス1

まずは、横浜F・マリノスのフォーメーション、4-2-3-1から。4-2-3-1は、4枚のディフェンスに、ボランチ2枚を置き(ダブルボランチ)、オフェンシブハーフ3枚、フォワード1枚(1トップ)で構成されるフォーメーションである。ディフェンス4枚と、ダブルボランチを配置することから、「まず守備をしっかりやる」というイメージで使われる。そして、オフェンシブ(トップ下)が3枚で、サイドにスピードがある選手、中央にテクニックがある選手を配置する事が多く見られる。それでは、攻撃について見ていこう。

 

4-2-3-1の攻撃

サッカーフォーメーション4-2-3-1横浜F・マリノス2

攻撃は、オフェンシブハーフ3枚を起点に攻めるイメージだ。マリノスの場合、オフェンシブハーフの左と右にスピードのある、斉藤選手遠藤選手を配置。トップ下にボールキープができる中村選手を配置している。攻撃の始まりは、ディフェンスラインの4枚とボランチ2枚でボールを回す(ポゼッションする)ところから。ボールを回しながら、前にいる中盤(ミッドフィールダー)の斉藤選手、中村選手、遠藤選手にパスを出すタイミングを狙い、パスが出せたらパスを出している。中盤の中村選手、斉藤選手、遠藤選手がボールを受けると、攻撃のスピードを1段上げるイメージだ。

 

横浜F・マリノスの場合、オフェンシブハーフ(トップ下)の中村選手が自由に動くスタイルを採用しているように見える。ボールキープができる中村選手が自由に動くことで、ボールに触る回数を増やす。そして、そこからチャンスを作る意図が感じられる。試合の中で、ポジションに関係なく自由に動く選手がいる場合、相手がマークにつき難くなる効果がある。中村選手は、サイド、ボランチの位置、トップの位置。あらゆるところに顔を出してボールを受けに行っている。逆に、他の選手は、自由に動く選手に合わせて動いたり、スペースを埋めたりする必要がある。なので、自由に動く選手を配置するのは、事前にチームとして決めているからこそ機能する戦術になる。

 

また、4-2-3-1のフォーメーションの難しさの1つとして、フォワード(1トップ)の動き方と役割がある。フォワードが1枚なので、ボールを受けることを意識しすぎると、フィニッシュ(シュート)の場面に入れなくなる。かといって、1トップでボールを受けられないと、ただボールを回しているだけのイメージになり、攻めが単調になる。また、フォワード1枚なので相手のマークを受けやすくなる(相手にパスカットを狙われやすい)。なので、1トップにどういう役割を持たせるか、1トップがどういう動きをするか、1トップを使ってどう攻めるか、事前にチーム内で決めておく必要がある。役割や動き方を事前に決めておけば、フィニッシャー(シュート)に徹する、または、ボールを受ける役割に徹するも、有りだと思う。他のポジションの選手の役割や動きを工夫すればいいだけなので。

 

 

続いて、4-2-3-1の守備を見て行く。守備では、4-2-3-1のフォーメーションから、4-4-2の形になっているのがわかる。フォワードの富樫選手とトップ下の中村選手が、2人でパスコースを限定(縦のパスコースを消す)。オフェンシブハーフの斉藤選手と遠藤選手は、ボランチと同じ位置まで下がり、守備の準備をしている。つまり、守備の時は、4-2-3-1のフォーメーションではなく、4-4-2のフォーメーションの形になっている。

4-2-3-1の守備

サッカーフォーメーション4-2-3-1横浜F・マリノス4

マリノスの守備は、まず最初に4-4-2の陣形を作っている。そして、相手が自陣にボールを運んでくるまで無理してボールを取りに行かない。ここで、ボールを無理に取りに行かない理由は3つあると思う。

  • 1-0で勝っている
  • 勝っているので余計な体力を使う必要は無い
  • かわされた時のリスクを避ける(数的不利を避ける)

4-4-2の陣形を作り、自陣まで下がる。これで、密集地帯を作り、相手に自由にプレーさせない戦術を取っている。ここから、サイドにボールを追い込んで、相手が密集地帯の中を無理にボールをつないできた時に、パスカットして、カウンターを仕掛ける狙いであろう。

 

中村選手のような上手い選手(ボールキープができる選手)がいる場合、あまりフォーメーション(ポジション)にこだわらない動きをさせることで、チャンスを多く作れることがある。その分、他の選手は、そういった自由に動く選手に合わせてポジションを取る必要がある。横浜F・マリノスは、4-2-3-1のフォーメーションを取っていているが、守備の時は、4-4-2の形になるスタイルである。ディフェンスラインからパスをつないで行く攻撃は、連動性があっていいと思う。ただ、最後の崩し(シュートまでの崩し)にもう一工夫が必要だと思う。フォワード(1トップ)をどれだけ上手く使えるかが、鍵となるであろう。

 

 

サッカーフォーメーション最強レアルマドリッド433を徹底分析!

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド1

続いて、レアルの4-3-3だ。2016年3月20日(日)に行われた、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)の第30節。レアル・マドリッドセビージャFC戦を見て行く。フォーメーションは、レアル・マドリッドが4-3-3。対するセビージャFCは、4-4-1-1である。

4-3-3の特徴

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド2

4-3-3は、4枚のディフェンスに、中盤(ミッドフィルダー)3枚、フォワード3枚(3トップ)で構成されるフォーメーションである。フォワードを3枚配置することから、「攻撃重視」というイメージで使われる。特にレアルの場合、3トップが強力。3トップの両サイドに、個人で局面(相手のブロック)を打開できる選手、クリスティアーノ・ロナウドとベイルを配置。また、センターフォワードは、正確な技術を持ち、ゴール職人的な選手、ベンゼマを配置している。3トップの3人でもゴールを取る、とイメージが伝わってくる。

 

4-3-3の攻撃

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド3

この試合の1点目は、レアル。フォーメーション4-3-3の攻撃のお手本のようなゴールであった。サイドチェンジ後、サイドからクロスを上げ、ゴールする形であった。このとき、すでに相手のプレッシャーがかかっている状態。このボールは相手セビージャの選手が跳ね返してごちゃごちゃの状態。

  • キーパーナバスが、ゴールキックをフェルナンデスにつなぐ
  • フェルナンデスが、左サイドバックのマルセロにつなぐ
  • マルセロは、フェルナンデスにボールを下げる
  • フェルナンデスは相手のプレッシャーを避けるため一旦前線にクリア

(↓図はここから)

  • こぼれ球に反応しクロースが蹴ったボールがベンゼマの足元へ
  • カゼミーロは、右サイドのスペースにサイドチェンジのパス
  • サイドバックフリーのダニーロがボールを受け軽くドリブル
  • ダニーロは、ベイルにパス
  • ベイルも軽くドリブルを仕掛け、早いタイミングでクロス
  • 中央のベンゼマがダイレクトで合わせて、ゴール!

このゴールシーンで、特に注目してほしいのが、フォワードのベンゼマ。最初ベンゼマは、センターサークル付近でこぼれ球を予測し、カゼミーロにパスをつないでいる。その後、ゴール前に動きなおして、ベイルからのクロスに合わせてゴール。これは、ボールを受ける動きの後、ゴール(シュート)する動き、と言ったフォワードの基本的な動き方を見せてくれている。最後のシュートは、ハーフボレーで何気に難しく、技術の高さを証明している。この場面、ベンゼマがボール触った回数は、たったの2回。ボールに2回触っただけで、得点できのだ。このゴールは、レアルマドリッドジダン監督が狙った形の1つであることは間違いないであろう。

 

次に注目したいのが、レアルの4-3-3のフォーメーションで、3トップのポジショニングである。

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド5

4-3-3を採用しているレアルだが、3トップの選手は最終的にペナルティエリアの幅の中でプレーしていることだ。サイドにいたとしても、最終的には、ゴールに近いペナルティエリア付近でプレーする。つまり、Cロナウドベンゼマ、ベイルは、常にゴールを狙ってるということだ。

 

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド6

図では、ダニーロからボールがスタートしているが、実際は、左サイドマルセロ⇒ダニーロ⇒右サイドにいたモドリッチ⇒ベイル⇒ダニーロ(図はここから)⇒ヴァラン⇒フェルナンデス⇒マルセロ⇒クロース⇒モドリッチ⇒右サイドダニーロのクロス⇒C.ロナウド(ゴール)、とパスがつながっている。C.ロナウドがゴールを決めたとき、ベンゼマ、ベイル、Cロナがペナ中央付近(ゴールエリア幅内に終結)。ベンゼマがニア、ベイルがペナ付近、C.ロナウドがファーポストでゴール。3トップの3人が、ペナルティエリアの幅の中でプレーしていることがわかる。攻撃型と言われる4-3-3のフォーメーションの特徴が、わかりやすく確認できる。

 

次は、守備について見て行く。

4-3-3の守備

 

守備で注目したのは、3トップの選手がどう守備に係わるかというところだ。攻撃的なフォーメーションとされる4-3-3で、攻撃の選手が守備に係わるか。そんな場面を見ることができたのが、C.ロナウドフォアチェック(前線から相手にプレッシャーを与える)プレーであった。

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド8

 

フォワードの前線からの守備である。最初C.ロナウドは、左サイドのセビージャの選手をケア(距離をとってマーク)していた。右サイドのセビージャの選手が中央にパスを出した瞬間、C.ロナウドは自分のマークを捨て、セビージャ中央の選手にプレッシャーをかけに行っている。このとき、C.ロナウドは、まず自分がマークしていたセビージャの選手の位置を確認(ちら見)。その最初にマークしていた選手へのパスコースを切りながら(パスを出させないようにしながら)プレッシャーをかけに行っている。プレッシャーをかけに行くタイミングとプレッシャーのかけ方が抜群。結果、C.ロナウドがプレッシャーをかけたことで、相手のパスミスを誘い、マイボール(スローイン)になっている。

 

C.ロナウドフォアチェック

  • プレッシャーをかけに行くタイミング
  • プレッシャーをかけに行く判断
  • プレッシャーをかけに行く前の最初のマークの確認
  • プレッシャーをかけに行くコース取り

次に、ベイルのポジショニング。この試合、レアルのディフェンスの場面で、ベイルが下がるシーンが多く見られた。

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド9

 

セビージャのボール回しが始まると、レアルの選手は、自分のマークを探しながら、ディフェンスラインを下げていく。ディフェンスラインの4枚と中盤の3枚、そしてベイルがセビージャの選手マークについている横浜F・マリノスも同じように自陣でブロックを作っていた)。セビージャが自陣に入ってきたところでボールをカットしている。この場面の守備。実は、素晴らしいゴールにもつながっている

サッカーフォーメーション4-3-3レアルマドリッド10

→この瞬間、ディフェンスラインまで戻っていたベイルがダッシュを始める

→この辺りでベイルがボールをキープしているモドリッチを追い越す

ベンゼマは左サイドに開く動き
→C.ロナウドモドリッチの前を横切りながら右サイドに開いてボールを受ける準備

  • 自陣中央でカゼミーロがパスをカット
  • カゼミーロ→クロース→カゼミーロ→モドリッチと細かいパス交換
  • モドリッチが越えたセンターサークル付近までボールを運ぶ
  • モドリッチがセンターサークルを越えたあたりで右に開いたC.ロナウドへパス

→このときベンゼマは、ペナルティエリア中央手前付近にいる

→ベイルがスルーした形になり、ボールは中央のベンゼマ

→チップキックでキーパーをかわす

  • C.ロナウドは、パスを受け、1、2タッチでペナルティエリア右角手前付近に侵入
  • ベイルがC.ロナウドを内側から追い越しパスをもらおうとする
  • C.ロナウドがベイルに出したパスが、若干ズレる
  • ベンゼマが相手キーパーが出てきているのをとっさに判断
  • ボールはそのまま走っているベイルの足元に
  • ベイルが、ゴーーーール!

 

見事なカウンター。何がすごいって、ベイルの約90mの猛ダッシュ。ディフェンスライン付近にいたベイルは、マイボールになった瞬間、ゴールに向けてダッシュを開始。味方がボールを回している間にゴール前へ。一瞬、C.ロナウドからのパスがズレたように見えたが、ベンゼマのアイデアも光った。チップキックのふんわりボールでキーパーをかわす。最後は、ベイルがゴール。あっぱれ!、である。

 

サッカーフォーメーション4-2-3-1と433で最強はどっち?

4-2-3-1と4-3-3のフォーメーションを見てきた。サッカーのフォーメーションは、その他にもまだだいろいろある。例えば、

このように、フォーメーションは、チームによって違う。また、同じチームでも試合によってフォーメーションが変わることがある。では、フォーメーションはなぜ、チームによって違ったり、試合によって違ったりするのか?簡単に言うと、チームによって選手も監督も違うからである。選手の能力も違えば、監督の考え方も違う。だからフォーメーションも違う。結局、どんなにいいフォーメーション、最強だと思われるフォーメーションを掲げたとしても、それを実行する能力を持つ選手がいなければ意味がない。監督についても同じことが言える。フェラーリを持っているが、運転免許を持っていない(運転できない)ようなものだ。だから、同じフォーメーションでも、チームによって役割や動き方が違って当然である。

 

サッカーの試合は、選手が流動的に動く。そして、フォーメーションは、攻撃、守備で変わることもある。例えば、横浜F・マリノスは、通常4-2-3-1のフォーメーションだが、守備の時には4-4-2のフォーメーションの形になっていた。レアルマドリッドも、守備の時は通常の4-3-3ではなく、5-3-2の形になったりすることがある。そして、相手の強さが変われば、フォーメーション(各ポジションの役割や動き方)を変えたほうがいい場合もある。相手が強ければ、守備の枚数を増やす、などである。フォーメーションは、単なる役割分担表のようなも、と考えるのがいいだろう。どのポジションの選手が、どんな役割を持って、どのような動きをするかチーム(監督)で決める。フォーメーションを決めることで、そのチームの各ポジションの役割や動き方を、監督と選手が共有することができる。

 

監督がフォーメーションを決めるポイントは、3つあると思う。

  • 選手の能力
  • 対戦相手の能力
  • 監督の好み

4-2-3-1と4-3-3で最強はどっち?「4-2-3-1と4-3-3で最強のフォーメーションはどっち?」ここまでくれば、この質問が意味をなしてないことがわかるはずだ。ただ、本当に最強のフォーメーションは無いのか?という質問には、条件付で「ある」と答えることができる。つまり、そのチームとって、最強のフォーメーションはある、という事だ。ただ、そのチームの最強のフォーメーションは、そのチームの最強であって、選手が変わったり、対戦相手が変わると最強でもなんでもなくなる。相手が弱ければ、攻撃的なフォーメーションが最強であろうし、相手が強ければ守備的なフォーメーションが最強、ということになる。結局、何が一番いいのかというと、フォーメーションにとらわれないことが、最も強いチームで、最強と言えるのだろう。

 

フォーメーションは、あくまで、役割分担表。攻撃の時、守備の時、各ポジションの選手がどのように動くか、どんな役割を持つのか。そして、リスタート時の陣形であり、動き始める開始のポジションを決めたもの。後は、選手が自分の考えで動き、プレーする。フォーメーションに選手を当てはめるのではなく、選手の能力に適したフォーメーションにすることが、そのチームに最もいいフォーメーションになるのであろう。

 

 

いかがであろうか。ティール組織の生命体モデルをサッカーチームのモデルで考えると、とてもよくわかるのではないか。このようなフォーメーションすら無く、ただ給与を公開、情報を公開、ノルマを廃止、などのことをやっても、まったくチームとして機能しないことは明らかであろう。まずは、各企業がこれに気付くことだ。ティール組織の生命体モデルを自社なりのモデルで構築することが先決だ。そしてフォーメーションを仮にサッカーチームとするならば、各メンバーの能力を見て、どのようなフォーメーションにすればよいのかを、監督である部長やマネージャーが決めればよいのだ。あとは、実際の運用は各メンバーが自分で判断し、ボールを回すのか、ボールを持って駆け抜けるのか、パスをもらいに動くのか、他を警戒して守備に回るのか、各自が判断していくことになる。とても分かりやすいのではないか!