組織の後半戦について 成熟期④

今回も、後半のレールに乗ることについて、つづきを見ていきたい。

 

先まで、人生と同じように、組織も100年設計とすれば、目標設定や発達段階への対処が可能となり、100年設計するために組織の存在目的やマネジメントを今一度、すべての組織がやり直しを迫られていることを記載してきた。組織には、人生と同じで発達段階というものがある。エリク・エリクソンの発達段階モデルに沿って見てくととても良く当てはまるのであった。

 

○組織の発達段階

第1~3段:導入期①意志キャラクタに乗る(0~6年目)衝動型組織 ”自立”vs 罪悪感

第4段:導入期②表面キャラクタに乗る(7~12年目)順応型組織 ”勤勉性”vs 劣等感

第5段:導入期③本質キャラクタに乗る(13~19年目)達成型組織 ”自我確立”vs 自我拡散

第6段:成長期 グループに乗る(20~39年目)多元型(フラット)組織 ”親密性”vs 孤独

第7段:成熟期 レールに乗る(40~64年目)進化型(ティール)組織 ”世代性(伝承)”vs 停滞

第8段:安定期 老年レールに乗る(65~84年目)分散型(ブロックチェーン)組織 ”統合性”vs 絶望

第9段:衰退期 全てを超越する(85年目~)個人の集合体組織 ”老年的超越”vs 死

 

会社組織は、どうやって集合体が”生命体”に変わるのであろうか?命はいつ吹き込まれるのであろうか?これについて引き続き見ていきたい。

 

人間の体が行っている仕組みと同様の仕組みを会社組織にも取り入れれば良いということは、先から記載しているとおりに理解できた。これは、各個人が意図した結果でもなく、経営側が意図した結果でもない、予期せぬ結果として様々なアプトプットが出力され続ける自己組織化と言われる現象によるものだった。

 

そして、そこには大元のルールがある。それが”DNA”だ。DNAのルールは情報量でいうと、わずか1ギガバイト程度の情報量に過ぎないが、そのルールを元に、各原子、各細胞が変化していくのであり、その結果、器官や系などが誕生し、やがて、生命体が誕生するというわけだ。要するに、DNAとは単に文法に過ぎないのである!何かを統率するマシンでもなく、命令の主体でもない!単なる文法であり、その文法を忠実に各要素が守っていくのであり、また、その文法自体も危機に瀕せば、文法を書き換える、つまりは、DNAを書き換えて後世に残すということをやるのだ。

 

会社組織でも同様に考えていけばよいのではないかと思う。

 

まず、上図のように会社組織は、3次元構造であると考える。各個人は、各組織(部署)での役割を持っており、各部署は会社での役割をもっている。それぞれがそれぞれの役割をこなしていくことで、会社という生命体が維持されることになる!

 

・1次元

この次元は各個人という視点になる。この次元で各個人が自分(自我)という自分自身のDNAという文法を読み解きながら、”自己”か”非自己”かの選択をあらゆる情報に対して行い続ける。これを来る日も来る日も続けていくのだ。各個人が”自己”と判断した情報に対して、周囲の人々はそれに賛同するのか、しないのかの選択を迫られる。賛同すれば、それと同じような行動をとることになる。このようにして、各個人が周囲の人々を見ながら、同じような行動をとるのか、取らないのか、を日々選択し続けている。

 

・2次元

この次元は部署という視点になる。この次元で各個人は部署を運営維持するために、役割が与えられる。心臓、腎臓、膵臓、両手、両足、口、脊髄、顔、脳、などの役割を各人が担っていくのである。その役割から判断して、先から行っている行動が、”自己”か”非自己”かをそれぞれの役割上で判断していく。この時の文法は、会社の行動規範、就業規則などになるのであろう。

 

例えば、”一秒でも遅れれば許さない”という行動が、各個人という視点からは”自己”と判断して、周囲の人と同じように1秒の遅れも無いように、神経を集中させて行動していたとする。ただ、部署から与えられた役割が”右足”の役割だったとしよう。そうすると、営業の役割を担っているとして、先の行動を考えてみる。”一秒でも遅れれば許さない”という行動だが、自分以外の要因、例えば、顧客の都合で、どうしても遅れてしまうということもある。これが許されない!とするのか、許される!とするのかが微妙になってくる。それぞれの役割から判断すれば良いのだ。”右足”の担当者は許される!としたとして、”顔”の担当者は許されない!となるかもしれない。

 

こうやって、部署の次元にまで来ると、各行動は、部署という生命体の視点で見て、”許される!”のか、”許されない!”のかを判断することになる。その際に、ルールを書き換えるかもしれない。”一秒遅れても許されるが、理由を述べよ!”というルールに変更するのだ。こうやって、情報が部署という生命体の視点にまでくると、変化して新たな意味になることもありえるのだ。

 

・3次元

この次元は、会社の視点ということになる。会社の視点になると、文法は何になるのか?今度は、行動規範?就業規則?いや違う。これは社長が従業員を統率するために記載したルールにすぎない。社長自身がこのルールに則って行動するかというと、そうではないのだ。よって、文法は?という問いに対しては、社長自身の価値観や理念というのが文法になるのであろうし、詳細に文章化されていないのであろう。

 

・4次元

この次元は、協会・カルテルの視点ということになる。カルテルの視点になると、文法は何になるのだろうか?カルテル内の価格設定、カルテル内の関係性など、社長は気を遣う部分も多い。その全体の関係性こそがルールということだろう。これも文章化はされていないのであろう。

 

 

ここから分かることは、人間という生命体の場合は、DNAという文法で統一されていた。それゆえ、原子だろうが、細胞だろうが、器官だろうが、神経系だろうが、免疫系だろうが、すべての次元で人間に関わるものは”DNA”という文法を拠り所にして、行動をしていたので、全体できちんと生命体を維持できていたのである。

 

一方、会社組織の場合、上記の通り、文法が統一されていない。次元毎に異なるゆえ、何を拠り所にして良いのかがわからず、混乱しているのであるし、組織がバラバラになるのである。”法律”というものが社会全体には”文法”として存在しているのだが、この”法律”なるものがDNAに比べてあまりにも曖昧であり、しかも各個人に周知徹底されていない。働き方関連法案1つとってみても、関連法案、局長通知、ガイドライン、Q&Aまでを法律と考えれば、膨大過ぎて必死で勉強したとしても覚えきれ無いほどの量である。これが、あらゆる分野の全法体系となると、とんでもない量になる。そして、これらがしょっちゅう変更されていくのである。ガイドラインやQ&Aなどは、しれっとネットに配信され、それで終わりという周知方法なのだから、極めて変更をタイムリーに知るのが困難なのだ。それゆえ、現時点での”法律を知らない人”が大半である。知らないからこそ、法を犯すような行動をとってしまうのである。

 

もし、各個人が原子や細胞や器官や系と同じように、”文法”を熟知し、”文法”に沿って行動する、つまりは、法律を熟知し、法律を遵守するように行動するならば、人間という生命体と同じように、会社という生命体、社会という生命体、が運営維持されるのであろう!昨今、複雑になりすぎた社会であるがゆえに、頭で法律の全体系を覚えるのは不可能である。しかし、朗報がある。法律の全体系を”AI”が検索し、最適解を出してくれる世の中にもうすぐなってくれる。こうなれば、各個人の1つ1つの行動に対して、その場で”AI”を検索し、法に抵触しないような行動かを判断していく、これが”自己”か”非自己”かの判断基準になっていく、というわけだ。

 

もちろん、法を破る人が現れたり、法を悪用して来る人もいる。そこを”自己”、”非自己”というそれぞれの判断基準で判断し、周囲がそれに同調してくれるか、してくれないか、によって創発性が生まれるか、生まれないかになる。警察や労働局などに裁かれなければいいや!という発想はどこにもない。あくまで、各個人が”自己”か”非自己”かを”文法”に則って判断しているにすぎないのだから!犯罪や悪、正義、という概念は、行動が蓄積し、積もり積もった結果、犯罪や悪になるのだ。そんなに積もり積もるまで判断をしなかったのが原因であり、そうではなく、1つ1つの行動の判断時に、”自己”か”非自己”かを判断するだけでいいのだ。仮に変な行動を”自己”と判断してしまったとしても、周りが同調しなければ、それは増幅されることはないのだから!

 

仮に東芝の不正問題のように、会社組織全体で、法を犯す行動をしても”自己”として周囲が同調し、創発していき、やがて会社全体に法を犯す行動が広まってしまったとするならば、それは、東芝という会社全体のDNAという文法が、日本国の法律と逸脱していたということなのであろう。最初から日本国の法律に則ったDNAという文法にしていれば、こんなことにはならないハズだ。

 

このように、法律に準拠する判断基準であれば、組織であろうが、会社であろうが、協会・カルテルであろうが、産業であろうが、すべて同じ”文法”で判断できるのだ!こうすれば、意識がズレずにすむ。よって、当方が考えるのは、ティール組織に向かうには就業規則、行動規範などはいっさい不要である!ということだ。そんなものを作ってしまうと、判断基準が2つできてしまい、余計に混乱することになるのだから!判断基準は1つでいいのだ!日本国で1つ!各国で1つ!これでいいのだ。ゆくゆくは、世界中で1つのグローバルルールなる法律を作って、それが世界中の人々の”文法”になれば、戦争もなくなるのではと思う。ルールがいくつもあることが問題なのだから!そして、1/fゆらぎによって、法の解釈がおかしい行動に対しては、排除されていくであろうし、万人に受け入れられる行動であれば、同調が加速して、創発性が生まれるまでになるのだ!

 

DNAという”文法”が代々継承されていく不変の仕組みであるのだから、社会も”法律”という代々継承されていく不変の仕組みをもっと有効に活用すべきなのである!それには、今のままでは難しい。頭では覚えられないし、1つ1つの行動に対して瞬時に判断したいのだから、いちいち弁護士に聞くなどの時間がかかっては意味がない。その場で瞬時に検索できる”AI”なる仕組みが誕生すれば、ティール組織が世界中に広まるきっかけになると考える!自己組織化へのポイントは、”文法”を統一することである!

 

さもなくば、各々独自の自己組織化を作ってしまい、それを正義だと言って、正当性を主張し、喧嘩を始めだすからだ。これが争いを生む原因であり、”文法”が複数あることが問題なのだ!法律、会社の行動規範、組織のインナー規則、いったいどれを優先すればいいのであろうか?結局は優先などできるはずもなく、もはや各人は意志をもたずに、言われたことをやって怒られないことだけに注力するのが現実なのであろう。それ以外にやりようがないから!それでは、”ゆらぎ”、”創発性”、”自己組織化”など起こるはずがない。いまのままでは永遠に世の中は中央集権化による権力構造のままであり、ティール組織が広まることは無いのであろう。法律というDNA文法で、世界を1つにしない限り。

 

 

・生命体に命が宿るとは

さて、自己組織化でどうしても最後まで謎なまま解決できない点がある。それが、魂ということであろう。どんなに生命体として心臓が鼓動し、免疫系、神経系が活動していようとも、それは肉体としての機能であって、感情や魂がそこに宿っているという論理的な証拠が見つかっているわけではない。当方の考えでは、それは永遠に見つからない思う。なぜなら肉体上には元々無いものだから。どんなにDNAで子孫に代々情報を伝えていくとはいえ、感情や魂までを文法化することはできなかったようだ。無いのに、一生懸命その証拠を探したところで、やはり無いという結論にしかならない。それでも、生命学、医学、生物学、物理学、などあらゆる分野で、命とはどんな現象なのか?と研究され続けているのだ。

 

では、感情と魂とは何なのか?これを詳細に記載することは割愛するが、簡単に記載すると下図のようになるのだ。

人間の肉体はDNAにより、代々その特徴は受け継がれていく。先ほどから記載している”肉体”としての人間というわけだ。この”肉体”には細胞や器官や系などが宿り、それぞれの機能を果たすことによって、肉体として動作したり、情報交換したりできるのだ。

 

一方、”幽体”(通称:”エーテル体”)と呼ばれる存在もある。これが何か?というと、ご先祖様ということになる。お母さん、おじいちゃん、ひいばあちゃん、等々の亡くなった方々が、まだ成仏していない場合に、誰か1幽体が代表して肉体に入り込んでくる。正確に言うと、肉体の周りに”エーテル体”という接着剤としての役割を担うことになる。これが2つ目のBODYということになる。そう、BODY側は2つあり、肉体+幽体がセットでBODYというのだ。

 

そして、”魂”(通称:”感情”+”精神”)と呼ばれる存在もある。これが何か?というと、まさに皆がよく知る”魂”であり、魂は本来、2つの要素”感情”+”精神”という2つの要素を持ち合わせる。”意識”+”意志”と表現することもあるし、”感情”+”意志”と表現することもあったり、表現方法はまちまちである。これが、BODY側に入り込むのだ!入り込む時期は、まだ母親のおなかの中に居る時で、生まれる直前に”魂”が入り込むのだ。そして、入り込む際に、”魂”は物質ではないので、肉体とそのまま通信できない!そこで、接着点を介して、肉体とつながる方法をとることにしたようだ。その接着点を”チャクラ”という。そのチャクラが閉じると魂との通信が途絶えるので、なんとか我らはチャクラを開けたいのだ!

当方は、全12チャクラモデルを考えているのだが、他にも数百のチャクラがあるという人もいるし、数万のチャクラがあるという人もいるし、まちまちである。この12チャクラで”魂”と肉体が接着しているのである。その接着点とは、どこになる?という疑問が湧く。それが、”エーテル体”上で接着点をもつということだ。よって”エーテル体”が”魂”をつないでくれる存在なのである。ご先祖様が、遠い宇宙からやってきた”魂”を肉体に迎え入れる導きをしてくださり、ようやく”人間”として機能するという壮大な仕組みを採用しているのだ。このような仕組みは、”人間”も”動物”も、”植物”さえも採用している仕組みなのだ。

 

これが、当方がいままで記載してきた、三位一体波動の法則という理論であり、人間という存在の壮大な仕組みなのだ!

 

 

・会社組織での魂とは?

現時点で、DNA文法である”法律”は各国ごとに定められている。よって、各国ごとに壮大な人間のような仕組みの生体構造があると仮定しよう。

 

ミトコンドリアに相当するのは、言葉・行動。

・細胞に相当するのは、部署。

・組織に相当するのが、会社。

・器官に相当するのが、団体・カルテル

・器官系に相当するのが、産業。

・人間の体に相当するのが、”日本国”。

 

このように考えた場合、DNAは”法律”であり、人間の体は、日本国の”国民総生産”ということになるのであろう。では、魂は何になるのか?というと、それは、天照大神であり、”武士道、和の心、神道”、になるのであろう。そしてエーテル体は何になるのか?というと、”江戸、明治、大正、昭和”などの時代背景などになるのであろう。

 

こう考えると、各個人などから発せられる言葉や行動は、まず細胞という部署に属し、DNAである”法律”に則り行動することで構造と機能を発揮するようになる。その部署が集まり、会社となる。会社はそれぞれの特徴があり、各々で役割も異なる。会社ごとに集まることで器官という団体・カルテルをつくり、器官どおしが連携することで器官系である産業分野が出来上がるのだ。これを日本全土で見てみると見事に、日本国という生命体が動いているような状態になっていくのであろう。そう考えると、会社ごとにティール組織に向かうのではなく、日本国の至るところで組織や会社や産業という単位ごとに自己組織化して”創発”が発現している状態がティール組織ということになるのだ。

 

従来の考え方では、会社ごとに行動規範、就業規則を”法律”であるかのように作り、それに従業員を従わせ組織を器官とみなし、器官系を連動させ、そして会社ごとにティール組織に向かうのだ!と考えた。しかし、そうではないのだ!え?と思うだろうが、会社ごとにティール組織に向かうと、結局はそれぞれ”法律”が違うので、正当性を主張しだし、争うという構造になり、会社どおしがさらに連携し自己組織化していくことはほぼ無くなる。そうなると、先から記載しているような、創発性が会社どおしでは生まれず、結局その自己組織化した会社は同調されずに淘汰されていくという構造になる。これでは、日本国のいたるところで”創発”が発生し、新たな意味がどんどん生まれ、日本国というボディが活性化することは無いのだ!”法律”が複数あったら”創発”が起きないのだ!これを皆が理解すれば世の中は変わるのであろう。

 

 

いかがであろうか。

これで、自己組織化とは?の全容が出そろった。会社ごとにティール組織に向かうという考えでは、結局はそれぞれ”法律”が違うので、正当性を主張しだし、争うという構造になり、会社どおしがさらに連携し自己組織化していくことはほぼ無くなる。これは大発見である。どうすれば地方の会社が東京や大阪の会社に勝てるのか?世界に勝負できる会社になれるのか?と一生懸命に組織論、経営理論が研究され

続けている昨今だが、今の考えのまま研究しつづけても永遠にその答えはでないのであろう。どう考えても東京や大阪、まして世界という規模が大きい方が勝つという構図は変わらないのだから。そうではなく、我々は自己組織化により、いたるところで”創発”が発現し、会社どおしが連携を取り合い、また新たな団体となり、さらなる新たな意味を見出し、さらにその意味ももっと大きな役割へと変わり、さらに産業自体が重要な日本国の根幹を成すようになっていく。これがこれからの時代の経営理論になっていくのであろう。

 

システムの世界では少しずつ出始めている。そう、ブロックチェーン技術などのような、各個人が団体を作り、その団体が創発し新たな意味を見出す。その新たな意味が役割となり、産業にまで発展しつつある。この仕組みはまさに自己組織化から創発が発現していく仕組みと同じである!これを組織論や経営理論に当てはめていくということだ。

 

これでティール組織というのがどういうものか理解できたのではないかと思う。成熟期(40~64年目)の危機を乗り越えるには、就業規則や行動規範を徐々に無くしていき、日本国の法律に準ずる行動を各自がしていくことだったとは、思いもよらない結論だろう。結局は、最期を迎える準備のために子供に戻っていくようなものだ。規則でがんじがらめにした成長期とは異なり、成熟期はそれを緩めていく方向となる。そして、最期の衰退期に入る頃には、規則はもうほぼ無くなっているという具合だ。これが会社組織100年設計の概要だ。