第9次元:地球という生命体の目標設定について①

先までは、第1~10次元における方向性について見てきた。今度は、具体的な目標設定にまで踏み込んでみたい。目標設定が出来れば、どうやって行動すれば良いか、メドが立つのであろうから。

 

なお、繰り返し記載するが、我々は1つの次元だけに意識を置いているようでは、上手く立ち回ることができない。常に4つも、5つも、多ければ10もの次元を同時に意識していくことで初めて、上手く立ち回ることが出来るのである。それゆえ、これから1つずつ、各次元での目標設定の立て方を記載していくので、実際にやってもらいたい。同時に意識していくことはとても難しいのだが、やっていくことで少しは慣れて出来るようになってくるのだから。今回は、第9次元:地球という生命体の目標設定について見ていきたい。

 

第9次元:地球の目標設定について

まず目指すべきは、地球という生命体の各部位を担っているのは自分である!と認識することから始まる。そう、当事者意識を持つと言うことだ。もちろん、自分の身体は一つだし、自分が海洋だ!山森だ!と他の人にしゃべると、頭がおかしい人のように思われるかも知れない。それゆえ、頭の中で、自分は海洋だ!山森だ!と意識するだけで良い。

当事者意識を持つと、今度は、地球という生命体の各部位の役割に注目する。各部位の役割を自分は担っているのだから、きちんとした仕事をしたい!と思うだろう。当事者意識があれば、そう思えるのだ。しかし、当事者意識がないと何をすれば良いですか?指示をください!と指示待ちになって、何一つ考えることを放棄してしまう。これでは何も進展しない。

 

それゆえ、地球という生命体を進展させるためにも、まずは各自が当事者意識を持つことから始まる。そうして、イメージしてみるのだ。自分が海洋になって水を循環させている感覚を、自分が山林になって酸素を放出している感覚を。そうすると、興味が湧いてくるはずだ。例えば、海洋の役割を担う!としたとしよう。すると、海洋の量はどれくらいあって、仮に温暖化によりどれほどの水が蒸発するのか、何年かかるのか、気圧との関係はどうなのか、そんなことが気になるはずだ。それにも増して、海はどうやって誕生したのか?そして、どこに向かって動いているのか?どんな力が作用しているのか?ということが気になるだろう。

 

下図が地球の誕生の様子だ。以下こちらより抜粋

 

原始地球は今のような青い生命の星ではなかった。隕石が頻繁に衝突すると、その運動エネルギーは熱エネルギーに変換される。原初の時代、大地は高温に煮えたぎるマグマの海であった。やがて、岩石成分の中に含まれる水分と二酸化炭素が大気中に放出され、大気が形成されていった。大気の成分は二酸化炭素一酸化炭素、窒素、水蒸気が中心であった。

 

地球が出来た当初は二酸化炭素濃度は現在の数十万倍あったそうだ。酸素はほとんどない。この頃の空は二酸化炭素が波長の長い光を吸収し、空はオレンジ色に光っていた。水蒸気は隕石としてもたらされた岩石成分から供給された。地球の気温が徐々に冷えてくると、大気中に大量に含まれていた水蒸気は雨となって降り始めた。原始の雨は硫化水素などの酸性物質を多量に含んだ酸性雨だったと言われている。

温度を下げる助けをしたのは、雨と、それによる約40億年前の海の形成である。降り続く雨により地球表面は冷えていき、地表が固まると水がたまり海が形成された。海水は地表の岩石成分により中和され、大気中の二酸化炭素を溶かし込んでいく。また二酸化炭素石灰岩としても海底に沈んでいった。二酸化炭素濃度の低下により、温室効果はしだいに減っていく。

・地球内部の変化
地球が出来て初期の段階で、地球を形成する重い部分はしだいに内部に沈んでいき、逆に軽い部分は上部の方に浮き上がった。一番重い部分は鉄である。今でも地球の核(コア)の部分は鉄とニッケルで構成されている。核は液体鉄の外核と、固体鉄の内核に分かれる。外核の鉄の流動により、地球に磁気が形成される。また液体鉄が固体鉄になるときに放出される熱により、地球内部から熱が作り出される。原始地球においては、地球の核に存在するのは、まだどろどろの液体鉄だけである。

核の上側は、かんらん岩を主成分としたマントルである。現在でもゆっくり流れることによりその上のプレートの移動に影響を及ぼしているが、原始地球においてはその流れはまだ整ってはいなかった。一番表面の部分は地殻成分である。地球全体から言えば、まるで卵の殻のように薄っぺらな層をしている。海ができた時点では、ところどころに陸地があるだけで、まだ大きな大陸はなかった。

 

地球が出来てまもなく、二酸化炭素が多く含まれる大気に覆われていた時代には、温室効果と地球自体の熱とにより、地球は非常に熱い星であった。地球を高い濃度で覆っていた二酸化炭素は、時間の経過と共に、その濃度を下げていく。最初は化学的な反応によるものであった。海中への取り込みと石灰岩の形成により二酸化炭素が減らされていった。そして、やがて生物が地球上で数を増していくと、生物による影響が大きくなってくるようになる。二酸化炭素を消費する生物の代表は、太古においてはシアノバクテリアだが、27億年前頃からシアノバクテリアが増殖してくると、その光合成により二酸化炭素が消費される。

 

また大陸の成長と分裂の繰り返しも二酸化炭素濃度の変動と気温の変化に密接に関わっている。パンゲア以前の超大陸としては、約19億年前のヌーナ超大陸、約10~7億年前のロディニア超大陸が知られている。超大陸が成立するときは、火山活動が減り、二酸化炭素濃度は減少する。二酸化炭素の減少と共に、その温室効果は減っていき、次第に地球表面の温度は下がっていった。原初においてオレンジだった空は、大気中の酸素濃度が増加するにしたがって、現在のような青い空に変わった。酸素の増加で空が青くなる理由は、「酸素は、波長の低い青い側の光を散乱させる性質を持つから」である。

 

二酸化炭素が減るということは地球から熱が逃げやすくなるということでもある。約7.5~6億年前には地球は大きな氷河期に突入した。気温の低下により海洋表面は凍り付く。地球の表面を氷が広く覆うようになると、太陽の光は氷に反射されてしまい、熱エネルギーが地球に吸収されなくなってしまう。温暖化効果の減少と太陽光の反射によって、地球表面は加速度的に氷に覆われていった。


それ以前にも地球は何度か氷河期を迎えていたそうだが、赤道まで凍り付くことはなかった。この時の氷河は赤道周辺まで至り、あたかも地球が雪球のようになったと言われている(スノーボールアース)。表面を氷に覆われた地球において、生命は海底深部や地球深部で細々と再び環境が整うのを待っていた。

・火山活動と地球の温暖化
氷に包まれれば光も海中に差し込まない。生命は再び絶滅の危機に瀕した。それを救ったのは火山活動である。地球自体の温度が下がり、マントルの温度が低下すると、温度の低下したマントル内には海水が入り込みやすくなる。マントルに入り込んだ水分はマグマを形成し、火山活動を誘発する。また、大陸の分裂時には活発な火山活動が起こる。火山活動により地球内部からもたらされた二酸化炭素により温室効果が起こった。大陸分裂時に放出された二酸化炭素により、その濃度は現在の300倍にも達したと言われている。

またマグマの上昇によって大陸生成がさらに進んでいく。地球の核との熱のやりとりはプルームの動きによりなされる。その動きはプレートを動かす原動力となり、大陸の生成と分裂、気候の変化など生命に様々な影響を及ぼしていく。地球の冷却と凍結は生命に危機を及ぼすが、それが過ぎると次第に大気と気温は安定し、生物が繁栄するための環境が整ってきた。

生物進化の準備段階として、大陸の合体・分裂の中で「浅瀬」が作られた。
1)まず大陸の合体によって大きな大陸が成長していく。
2)成長した大陸は地球の冷却により氷河で覆われる。
3)その後氷が溶け、海水が大陸の上に進入すると広い浅瀬が誕生する。

 

浅瀬は生物の繁殖に適した環境となった。浅瀬においては光が下まで届き、死滅した生物は沈んで有機物を堆積させ、大陸から河川により多量のミネラルが運ばれてくるからである。また、大陸の形成により、堆積岩の中に有機物が取り込まれていった。今まではバクテリアによる有機物の分解時に酸素が消費されていたが、分解による酸素消費が減ったため約6億年前頃酸素が急激に増加する。

 

・多細胞生物の誕生
最初は小さな単細胞として誕生した生命は、利用できるエネルギーの増大に伴い細胞を大型化していく。多細胞の生物は約10億年前頃誕生したと言われている。単細胞生物の中にも、お互いがくっつきあって生きているものもいた。やがて最初から多細胞として複数の細胞で一つの生命を構成するものが誕生していく。よりたくさんのエネルギーを扱い体を大型化させるには、一つの細胞で全てをまかなうよりも、お互いにまとまりあい機能を分化された方がより効率的である。

 

最初は体を支持する細胞と栄養の吸収・消化をする細胞の2つに分化したと思われる。そこからしだいに、筋肉や神経など、新しい組織と新しい機能が作られていく。機能を特化させることにより、体の仕組みは複雑になっていく。細胞機能を分化させた生物は単細胞では生きていけなくなる。約6億年前の先カンブリア紀に海洋中でエディアカラ生物群と呼ばれる生物群が繁栄をした。厚さが1mmの扁平な形をする生物が主だが、動物なのか植物なのかすらも分かっていない。今の所、現存する生物との関連性は疑問視されている。

 

このころの生物は外骨格もない柔らかい体の生物ばかりであり、化石も余り残らない。どんな生物がいたのか、どの生物から次の世代の生物が生まれていったのかは未だ謎である。生命が進化をしていく方向を模索していた段階だったのかも知れない。現在の生物の直接の祖先と見られる生物は次のカンブリア紀で登場してくる。

 

約5億5千年前、それまで数十数種しかなかった生物が突如1万種もに爆発的に増加した。この時代、奇妙きてれつな形をした生物=バージェスモンスターが多数現れ、さながら地球上が生命の大実験場であった。

 

様々な形態を持った生物が現れる中から現在まで続く基本的な生命の形ができあがるが、その土台は、カンブリア紀が始まる前の、先カンブリア紀の時代にすでにできあがっていた。先カンブリア紀には、それぞれの系統の祖先が、それぞれの体のメカニズムを持つに至ってはいたのだが、外見上はほぼ違いがなく、似通った姿をしていた。いろいろな体のつくりを持っていた生物が、外見的にも多様になった、というのがカンブリア爆発でおこったシナリオのようである。

外見的な多様性を持つに至ったきっかけは、まだ明らかにはなっていないが、ひとつの説としては、生物にとって最も重要な感覚器である「眼」を持つ生物が誕生したことによって、食う食われるの食物連鎖の流れが加速し、その淘汰圧が生物をして多様な姿を持つに至らせた、という考えがされている。

 

多様化することができた背景には、細胞が核膜を得たことが大きく貢献していると言われている。遺伝子情報が細胞の中にまばらに存在している原核生物に比べて、核膜をもった真核生物では、よりたくさんの遺伝情報を持つことが出来る。原核生物は生きるのに必要な最低限の遺伝子だけしか持てないが、真核生物はかつて使っていた遺伝情報や今は使わないけども将来役に立つかも知れない遺伝情報などをストックしておくことが出来る。

また9億年前頃から有性生殖というメカニズムが現れたのも重要である。有性生殖においては、二つの個体が遺伝情報を半分ずつ出し合うことにより、2つの個体から自分たちとは微妙に違う個体が作られる。無性生殖を行う生物では、細胞が二分裂し、自分と同じ個体が増えていくだけだ。増殖スピードははるかに速いのだが、同じ遺伝情報であるため、分裂を繰り返しても、変化はあまり見られない。

有性生殖を行う生物では、遺伝的な揺らぎの中で、少しずつ異なる形質の子孫が生まれ、その中から環境により適した形質の子孫が増えていくことができる。生物は、これまでの「増える」という原理に加え、もうひとつの柱である、「環境の変化に合わせて自分の形を変えていく」という原理を確立させた。それに加え、原核生物では染色体を1本しか持っていないため遺伝子の変異=形の変化だが、真核生物では2本持っているため遺伝子変異の形質への影響を減らすことが可能だ。発現しない部分を持っておくことが出来るのと合わせて、遺伝子の中に多様性を持っておくことが出来るようになった。それらにより生物はいろんな進化の可能性を模索することが出来るようになった。

・生命とは、進化とは
地球と生命の歴史を振り返るとき、あらためて感じさせられるのは生命のすごさというものである。今地球上にあふれる命は昨日今日で生まれたものではない。長い歴史を経て、私たちとは似てもにつかぬ様な姿をしたさまざまな先祖達が築き上げてきたうえに成り立っているのである。後の世代のルーツとなることもなく歴史の闇に消えていった種も数多くある。私達は、今まで地球上に現れた生命達が累々と積み重ねてきたものの上に立ち、存在しているのだ。


一方、生命の本質は遺伝子にあるとも言える。それを引き継ぎ、新しいものを書き込む形で生命は進化していくからである。遺伝子は近い種同士ではきわめて似ている。たとえば、チンパンジーとヒトの間には、1%の遺伝子の違いしかないと言われている。そしてわずか700万年前にサルと分かれたヒトは、新しい環境に適応するために短期間で自らの形を変えた。莫大な量の遺伝子配列の中で、その大半は使われずに眠っているだけである。ヒトの遺伝子配列の数は5~10万と言われているが実際に使用している部分は5%に満たない。

 

生命の歴史を振り返れば、絶滅しない種はない。生きていたいと思っても大きな環境の変動が来れば適応できない種は否応なしに時代から消え去らざるを得ない。生物としてみたとき、人類が今の形で何十万年も続いていくことはあり得ないと思う。形を変えながら次代へと続いていくのか、生命の歴史から去っていくのかは現段階では分からない。しかし、文明を持ち、住んでいる環境自体に影響を及ぼすまでに至った私たちにとっては、避けられない環境の変化や自然の淘汰が訪れるよりも先に自分たちで招いた危機により絶滅にいたる危険性が充分潜んでいる。

宇宙の真理というより広いスケールで話すならば、人が地球上で生きる権利を誰かから与えてもらったわけではない。地球のリーダーとしての地位を誰かに与えてもらったわけでもない。権利も義務も善悪も人間社会だけで通じる概念である。人として私達を育んだ地球と生命に感謝し、大切にしないといけないと思う。人間が人間社会で生きていく上では、感情やヒューマニズムはとても大切なものである。しかし、環境への影響力が大きくなった現在、これからも人間社会が地球の中で何とかやって行くにはより大きな視点に立ち、物事の本質を見抜いていくことが不可欠である。

人は生態系の鎖からの脱却というパンドラの箱を開けた。狩猟採集生活をしていた昔に戻ることはもう出来ない。ならば、文明と地球とが折り合いをつけながら生きていける道を模索するしかない。人類の繁栄は極限まで達した。文明の残骸を残して破滅するのか、それとも自分で自分をコントロールしていき破滅を避ける道を選ぶのか、今まさに人類の真価が問われる時なのだと思う。

 

地球という生命体の環境変化の中で、人類は誕生した。その人類は、わずか500万年で一気に進化していった。その進化のスピードたるや、異常な程の早さである。他の動物や植物、海洋や山森、電気や磁気、大気や気候といった地球を構成する要素は、ゆっくりと変化していっているに過ぎないのだが、人類だけは異常な早さで進化していっている。もし、この方向性のまま地球という生命体が進んでいくとしたら、間違いなく人類が地球を牛耳るような立ち位置になってしまうのであろう。

 

このままどんどん地球という生命体において、人類の権力が増し、肥大化していったのならば、各部位である海洋や山森や磁気、電気、植物は何が出来るのであろうか?このまま、地球という生命体が消滅するまで、ただただ種の保存を繰り返すだけなのであろうか?何か出来ることはあるのか?と考えさせられる。

 

これが当事者意識というものだ。地球という生命体の各部位を構成している我々は、今、何をすれば良いのだろうか。何が出来るのだろうか?こう考えることで、何か、行動のヒントが見えてくるはずだ。それが結局は目標設定となり、行動指針に繋がっていくということだ。まずは、当事者意識をもって、問題を確認していくことから始まるのだ!

 

あまりにも人類が横暴で、好き放題行動していたならば、自分が山・森の担当者であれば、火山の噴火などにより、人類を削減したり、人類の数を減らしたりするかもしれない。自分が磁気の担当者であれば、磁気嵐などにより、人類の5G計画を止めたり、人類の衛生計画を止めたりするかもしれない。あまりにも横暴に行動しつづけている人類に、制裁をくらわせるかもしれない。さもなくば、地球という生命体の各部位と人類のバランスがとれないからだ。人類が肥大化し過ぎているからだ。

 

この肥大化の問題は、第10次元:太陽系と似ている。太陽系という生命体も、太陽の権力が強すぎて、肥大化する一方であり、他の各部位はなすすべが無い。ただただ太陽の周りを自転・公転するだけしかできないほど、質量差があるのだから。これが第9次元:地球という生命体も同様になりつつあるということだ。人類の権力が強すぎて、肥大化する一方であり、他の各部位はなすすべが無い。このままでは、第10次元:太陽系という生命体があと50億年で滅びるように、第9次元:地球という生命体も、あと何百万年かで滅びてしまうかもしれない。

 

そうならないためにも、人類は地球という生命体を抜け出した方が良いのかもしれない。宇宙にはもっといろんな生命体が生息してるのであろうから、そういった生命体と融合していき、新たな生命体を生み出していく運命にあるのかもしれない。なにせ、人類はもはや原始人の農耕生活に戻ることは出来ないのだから。