第10次元:太陽系という生命体の方向性③

先に組織のバランスについて記載した。いかにバランス感覚が重要かが理解できたと思う。ぜひやってもらいたい。さらに、もう1つ組織のバランスで付け加えるとしたら、以前から記載している第1次元~第10次元までの視野をバランス良く持つことであろう。何せ、第1次元~第10次元までの生命体の維持・運営の仕組みを参考にすれば、第3次元:ティール組織という生命体の維持・運営の方法が全然違って見えてくるのだから!

 

ということで、今回は、第10次元:太陽系という生命体について見ていくことにする。太陽系という生命体が、今後どのような方向性に進んでいくのであろうか、それを見ていきたい。

 

木星について 以下、こちらより抜粋

近年、宇宙では水を持つ天体が次々に見つかっている。小惑星リュウグウ」や火星などの太陽系の天体から、かつて液体の水があった証拠が見つかっている。他に確認されている天体の中で、液体の水を持つとされるのは、木星衛星「エウロパ」、土星衛星「エンセラダス」、冥王星などだ。過去の水の存在は地球外での生命の可能性を示すだけでなく、地球の進化を考えるヒントを与えてくれる。さらに月や火星には地下に氷があるとされ、この水資源を飲み水や宇宙探査のための燃料に使う構想もある。宇宙にとって水とはどのような存在なのか。

下半分がエウロパの断面図、右が木星のイメージ。エウロパの液体の水の上に氷の層があり、一部の水が氷の裂け目から表面に噴出している(NASA提供)

 

またエウロパは、表面が10キロメートルほどの厚い氷に覆われ、内部には液体の水があることが知られている。関根東工大教授らは、液体の水が氷の亀裂から噴水のように噴き出し、氷の表面に付着することに着目。米ハワイ州の「すばる望遠鏡」での観測で、付着した塩の組成を調べたところ、地球の海のようにエウロパの水は塩化ナトリウムを主成分として含むことが分かった。

 

NASAは2023―25年に探査機「エウロパ・クリッパー」を打ち上げ、エウロパ内部の構造を調べる。さらに欧州宇宙機関(ESA)が22年に探査機の打ち上げを目指す木星氷衛星探査計画「ジュース」では内部に水を持つと考えられている三つの木星衛星のエウロパと「ガニメデ」「カリスト」を調べる。この計画には日本も参加する予定で、遠い宇宙で水を探す競争が始まっている。

 

 

・生命の可能性 以下こちらより抜粋

上記に水の存在について記載したが、今度は酸素の存在について見てみよう。低質量の惑星は、以下の2つの理由から生命を宿す候補としては適さない。

 

一つ目に、その低い重力では大気の保持が難しいことである。大気を構成する分子は、脱出速度に達しやすくなり、吹き付ける太陽風や衝突などで容易く宇宙空間に失われる。厚い大気を持たない惑星は、原始の生化学に必要な物質を欠き、その地表には少ない断熱効果と乏しい熱移動しかもたらさず(例えば、薄い大気しか持たない火星は、同じような距離にあったとしても地球より寒い)、短波長の放射線や隕石に対する保護効果も少ない。

 

二つ目に、小さい質量の惑星ほどその直径も小さくなり、その結果より大きなものと比べて体積(ほぼ質量に比例)と比較した表面積の割合が高くなる(たとえば地球の半分の直径の惑星では、体積は地球の1/8だが表面積は1/4である)。このような天体は、形成時に残ったエネルギーを早く失う傾向があり、その結果地質学的な死を迎え、火山、地震、それに地殻変動による、生命を維持するための資源であり大気の温度も保持する物質(二酸化炭素のような)の供給が失われることになる。プレートテクトニクスについては、少なくとも地球では特に重要なことであるように見える。それは重要な化学物質や鉱物を再生するだけではなく、大陸を作り出し環境の複雑さを増して生物多様性を育むとともに、地球の磁場を生成するのに必要な対流を生み出す助けにもなる。

 

"低質量"というのは一部相対的な呼び名である。地球は太陽系の巨大ガス惑星と比較すると低質量であると考えられる。だが、その直径と質量は太陽系の地球型惑星の中で最大であり、密度も最も高い。その重力だけで大気を保つのに十分なほど大きく、また溶融したコアが熱機関として残るのに十分なほどにも大きくあり、その表面には様々な地質学的な動きがある(惑星のコアでの元素の放射性崩壊は、惑星の加熱にとって重要な要素である)。

 

対照的に火星は地質学的な死に近く(あるいは既に死んでいるとも考えられている)、その大気のほとんども失われている。したがって、居住可能性の下限となる質量が、火星と地球や金星の間のどこかに位置していると推論して問題ないだろう。ただ、特殊な条件下では例外もある。木星の衛星イオ(地球型惑星よりも小さい)は、その軌道から引き起こされる木星潮汐力によって、活発な火山活動を見せている。隣接するエウロパもまた、巨大ガス惑星に近い軌道から生まれるエネルギーにより、氷の外殻の下に液体の海を持っているかもしれない。

 

 

・巨大惑星と小惑星帯

火星と木星の軌道の間で多くの小惑星が存在する領域のことを小惑星帯と呼ぶ。小惑星にはこの領域以外に、地球軌道近傍の軌道をもつ木星と同じ軌道にあるトロヤ群小惑星があるため、これらと区別するため、小惑星帯にある小惑星のことをメインベルト小惑星と呼ぶことも多い。小惑星帯における小惑星の数の分布は、木星との平均運動共鳴あるいは木星土星との永年共鳴の位置では極端に数が少なくなっている。このうち平均運動共鳴の位置における数の減少は、発見者にちなんでカークウッドの間隙と呼ばれる。

 

一方、同じ平均運動共鳴でも木星小惑星の公転周期が3:2となる位置には小惑星が集まっており、チルダ群と呼ぶ。これは共鳴関係のために木星に近づかない軌道になっているからである。小惑星帯は、太陽系形成後期の木星形成後、木星からの重力作用を受けて軌道が大きく乱された微惑星がそれ以上の合体成長を妨げられたもの、あるいは軌道を乱された結果、高速衝突・破壊を経験して形成されたものと考えられている。

 

木星の直径は実に地球の11倍以上、重力も2倍以上で、非常に強い磁場が存在し、探査船の観測成果としてオーロラも計測されている。木星の月(衛星)はイオ(Io)、エウロパ(Europa)、ガニメデ(Ganymede)、カリスト(Callisto)の四大衛星を筆頭に、70個以上が確認されており、周囲に小さな粒子が周回する輪が存在することもわかっている。

 

太陽系のすべての星は、太陽系の『質量中心』の周りを回っており、太陽でさえも。「質量中心」とは、物体が完全にバランスを取ることができ、その質量がすべての方向に均等に分布している点のことで、重心とも言う。宇宙の2つ以上の物質の間にも重心が存在し、それを共通重心という。太陽系では、共通重心が太陽の中心に重なることはほとんどない。これを分かりやすく示すために、アニメーションを作成し、太陽、土星木星がお互いの位置に応じて共通重心の周りで綱引きをするように回転する様子が描かれている。

 

太陽系の中で、木星は太陽に次ぐ重力中心であるが、半径比は10パーセントに過ぎない。それでも、その質量は太陽系の木星以外の惑星すべてを合わせたものの2 - 2.5倍ほどに相当する。そのため、太陽 - 木星系の重心は太陽の内部ではなく、太陽半径の1.068倍の位置に相当する太陽表面付近にある。なお太陽系全体の重心への寄与は木星が49%、土星が27%であり、主にこの2惑星の位置によって太陽系の重心は太陽内部に出入りする。地球との比較では質量は318倍、直径は11倍、体積は1,321倍ほどある。半径は太陽の10分の1に等しく、質量は1000分の1である。密度は両者でほとんど差はない。

 

太陽側から数えて5番目に位置する太陽系最大の惑星「木星」。主成分はガスできており、密度は小さく、質量は非常に大きいことなど、いくつかのことは解明されている。しかし、木星というガス惑星が存在し得る理由に関しては、実はつい最近まで説明することができない状態だったという。

 

木星の形成過程 こちらより抜粋

ガス惑星というのは、原始惑星と呼ばれる固体をコアとして、そこに氷やちりが集まって形成されたと考えられている。この固体コアが地球の10倍程度の大きさまで急速に成長すると、膨大な量のガスを集積しはじめ、巨大ガス惑星になる。しかし、この考え方には問題があった。物理学的に計算すると、惑星形成のもととなった円盤状のガス(原始惑星系円盤)が生みだす重力の作用により、生まれた惑星は中心の恒星に向かって螺旋軌道で落ちていく。つまり理論上は、宇宙には地球のように岩石主体の巨大な惑星が満ちあふれ、木星のようなガス惑星は少なくなるはずだ。にも関わらず、NASAのKeplerというミッションで太陽系外の惑星探索が行われた結果、理論的に説明がつかないほど多くのガス惑星が見つかった。この理論と現実は矛盾があったのだ。

 

研究によって、生まれたばかりの木星や他の惑星は、周囲の物質をどんどん集積し、熱を放散していたことが明らかとなった。原始惑星系円盤内にはガスの流れがあるため、惑星周囲における熱の分布が不均一となり、その温度差、つまり密度の差が惑星を中心の恒星から遠ざける力を生みだしていたのだ。NASAが観測してきた多数の巨大ガス惑星について説明することが可能となり、ガス惑星の形成を取り巻く謎の解明に向けて大きく一歩、前進できたといえるだろう。

 

現在の木星は、形成時からの収縮が依然として続いていると考えられており、主として解放された重力エネルギーが原因となって、太陽から受ける放射エネルギーよりも多くのエネルギーを放出しているのだ。だからこそ、ガス惑星として安定して存在できるのである。

 

 

これは、第3次元:会社という生命体にも大いに当てはまる。太陽の役割を社長が担うが、その太陽でさえも、巨大な木星の影響を多く受けて、その重心すら一定に保てないほどになる。会社は太陽と木星の「質量中心」を中心に回っていくのであった。それほど、木星の存在は大きいのである。その木星が存在し、安定できる最大の理由は、太陽から受ける放射エネルギーよりも多くのエネルギーを放出しているためであり、その影響で、木星の周囲には多くの小惑星帯ができるということになる。

 

つまり、地球型惑星である水星・金星・地球・火星は、密度が高く、堅い表面をもっているが、それらは質量は大きくなり得ないのである。一方、木星型惑星である木星土星は、密度が低くガス(水素とヘリウム)で出来ているが、質量が大きくなり得るのである。巨大な惑星になり得ると言うことだ。

 

この木星土星の役割を製造部や設計部といった部署が担うとすると、強大なエネルギーを持つのであり、ため込み型ではなく、エネルギーを放出しつつ実態が靄で覆われたような存在になるのかもしれない。その強烈な存在感は、太陽の役割である社長をも振り回すほどになる。一方、水星・金星・地球・火星の役割を担うシステム部・企画部・品質管理部・財務部などの部署は、エネルギーをため込みつつ堅実な仕事をするような存在になるのかもしれない。

 

また、木星の関連部署は小さな部署(いやチームと呼ぶ方が相応しい)がいくつも出来ていくのだろう。木星のエネルギーが強大すぎて、大きくなり得ないのである。こうして小さなチームがいくつも出来上がり、チーム群として安定していくのである。

 

よって、我々が知ることとしては、地球型の惑星と、木星型の惑星があるということをまず知るのだ。この2つの型はまったく密度がことなり、地盤がある固い惑星なのか、ガスで構成された実態がない惑星なのか、ということである。そのガスで構成された実態のない惑星はエネルギーを強烈に吸収しつつ、それ以上のエネルギーを放出しつつ、バランスを保っているのである。その周囲は強烈なエネルギーの放出による、新たな系が出来上がるほどである。

 

それゆえ、会社の部署を構成する際に、地球型のように実態が明確できちんとした仕事をする部署と、木星型のように実態が霞で覆われた多方面に影響力を行使する部署と、を両方もつ必要があるということなのだろう。それが会社という生命体にとって、安定の要素となるのだろう。さらに、木星型の部署の周りにはいくつものチーム群が存在し、衝突を繰り返し消滅したり、合体したりを繰り返しているのだろう。まさにこれが”ゆらぎチーム”なのかもしれない。新たなチームが出来ては消滅しを繰り返すチーム群なのだろう。

 

このように考えると、会社という生命体と、太陽系という生命体はとても似ているのであり、参考になる部分が多いのだろう。宇宙の仕組みはとても面白い。