第10次元:太陽系という生命体の方向性①

先に組織のバランスについて記載した。いかにバランス感覚が重要かが理解できたと思う。ぜひやってもらいたい。さらに、もう1つ組織のバランスで付け加えるとしたら、以前から記載している第1次元~第10次元までの視野をバランス良く持つことであろう。何せ、第1次元~第10次元までの生命体の維持・運営の仕組みを参考にすれば、第3次元:ティール組織という生命体の維持・運営の方法が全然違って見えてくるのだから!

 

ということで、今回は、第10次元:太陽系という生命体について見ていくことにする。太陽系という生命体が、今後どのような方向性に進んでいくのであろうか、それを見ていきたい。

 

火星について 以下、こちらより抜粋

いまや日本を含めた世界50ヵ国以上の「火星協会」の会員が、有人火星探査の実現に向けて研究開発を推し進めている。なぜ、数ある惑星の中でも「火星」を目指すのか? イーロン・マスクはなぜ最初から火星移住を目標に掲げているのか? アマゾンのジェフ・ベゾスは何を目指しているのか? 

 

 

それは、居住できる可能性が高いからである。居住のために重要になるのが、水があるかどうか。また、空気があるか。火星は太陽系の中では地球に環境が似ていると言われている惑星である。薄い大気があり、重力も3分の1ある。月よりは重力も地球に近く、大気があるから守ってもらえる環境がある。だから、どうにかすれば地球みたいに住めるのではないか、と考えられるわけである。

 

また、火星にはかなり強い風が吹いている。火星における輸送で翼があるグライダーのように飛ぶものが研究・開発されているのはそのためだ。火星居住への取り組みは早くから行われており、1998年には「火星協会」が設立されている。これは、火星の研究や有人火星飛行に向けた提言を行っているロバート・ズブリンが設立した団体である。日本を含めた世界50ヵ国以上の会員が、有人火星探査の実現に向けて研究開発を推し進めている。NASAと共同で、アメリカのユタ州にある砂漠、カナダのデボン島、アイスランドなど、火星に似た環境で火星居住のための研究が進められている。

 

また、NASAは最近、人が住める候補天体の範囲を広げてきている。例えば、木星の衛星のひとつ「ガニメデ」。ガニメデは、1610年にガリレオ・ガリレイによって発見された木星の第3衛星である。なんと、ガニメデには水があることが、すでに発見できている。その想定量が最近の探査プログラムの中ではっきりしたのだが、地球よりも多くの水があると考えられているのである!

 

火星への取り組みを進めている民間企業で、最も注目されているのはイーロン・マスクのスペースXであろう。イーロン・マスクは、宇宙開発に参入してきた当初から、火星移住のビジョンを持っていた。2002年に会社を設立しているが、そのときに「人類が火星に居住する」という目標がすでにあったようである。「アポロの月面着陸ミッションが成功してから、なぜ人類は火星にまだ行っていないのかと考えている自分がいました」と発言し、当時からずっと、彼は火星のことを考えていたという。

 

スペースXでは宇宙船「ドラゴン」の開発を推し進めているが、火星を目指す宇宙船は「レッドドラゴン」という名称で開発が進められており、まずは、無人での火星着陸を実現させるという目標を掲げている。レッドドラゴンは火星への着陸だけでなく、離陸も可能な設計になっている。火星だけでなく、太陽系のどの惑星にも離着陸できるのであり、レッドドラゴンのプロジェクトには、すでに300億円以上が投じられていると言われている。

イーロン・マスクが描く「火星移住計画」の衝撃<br />イーロン・マスクが描く火星移住計画 © SPACEX

 

以前、火星居住について、イーロン・マスクはびっくりするようなことを発表したことがあった。火星の極地で大きな爆発を起こし、それによって大気の状況を変える「テラフォーミング」によって第2の地球にできるというのだ。そうすれば、火星に住めるようになると。そして2016年9月、イーロン・マスクは少し方向性を変えた、壮大な計画を発表した。火星に居住地を建設する「火星移住計画」である。今後、10数年以内に地球と惑星との間で数千人を輸送する事業をスタートさせ、その後、約40年から100年後には、火星を100万人が暮らし、自給自足できる居住地にするというのだ。

 

宇宙開発のそもそもの目的には、複数の惑星に人類が住むというものがある。人口が急激に増えたり、資源が枯渇したり、食糧問題や水の危機が起きたりして、地球に何かが起きたとき、別の惑星にも住めるようにしておくという思想があったのだ。イーロン・マスクが火星にこだわる理由のひとつには、「人類は複数の惑星の住人になる」ということ。その場所が火星なのである。

 

一方のジェフ・ベゾスも、具体的な惑星を限定していないが、「宇宙に100万人が住んで、100万人が働く」と言っている。宇宙に経済圏を広げる、ということであろう。2016年9月にイーロン・マスクから発表された計画では、巨大な火星行きの惑星間輸送システムで火星まで約80日かかる日数を、最終的には30日まで短縮するとしている。また火星行きのチケットも、1枚10万ドル(約1000万円)まで値下げするなど、具体的なイメージを語っていた。予算としては100億ドル(約1兆円)もあれば、この計画を進められるとのこと。さすがにこれほどの資金力はイーロン・マスクをもってしても難しく、「民間の活力からも、政府の資源からも、できる限り多くを得たいと考えている」と語っていた。

 

・水のある星

月や火星には地下に氷があるとされ、この水資源を飲み水や宇宙探査のための燃料に使う構想もある。我々はなぜ宇宙の水の存在が気になるのだろうか。それは地球外の生命体の存在を期待するからだ。生命の存在を考える上で注目されるのが、「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」だ。太陽系の場合、太陽からの距離がほどよい距離にあり、液体の水が存在できる場所として地球と火星が該当する。実際に米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「キュリオシティ」の採取試料から、かつての火星に液体の水があった証拠が見つかっている。

 

さらに金沢大学や東工大の研究グループは2019年10月、40億年ほど前の火星に存在した水の中の成分を推測し、地球の海水の3分の1程度の塩分濃度を持った水があったと発表した。火星の水は、塩分やミネラルなどを豊富に含み、生命の誕生や生存に適した水であることを明らかにしている。それは地球のような大きな海ではなく、湖のようにまばらに存在していたと考えられている。地球は水が豊かだが、現在の火星は凍り乾燥した惑星となっている。原因は何であろうか。

 

それは、火山活動の減少が原因と考えられる。地球も火星も常に宇宙に大気を放出するなどして大気の成分を失っている。地球では火山活動で地球内部から噴き出した二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが地球の表面を覆い、表面を暖めることで液体の水が存在できている。一方、火星では火山活動が止まり大気中に新しいガスを補給できなくなった。地球の大気圧の数百分の1の気圧となり、液体の水を保てなかったと考えられる。

 

最近は少し雲行きがかわって、火星はいまでも火山活動があるんじゃないかと言われているが、それをきちんと観測できないか、と考えられている。最近、金星で火山活動があったという観測結果が出ている。いままでは、地球と木星の衛星イオの二つは非常にアクティブで活動的な天体だけれどもそのほかはあまり活動していない、というイメージがあった。でも、決してそうではなく、火星も金星も活動的だった、そういう太陽系像になっていくんじゃないかと思う。

 

 

いかがであろうか。人類が宇宙に定住する日がいずれ来るのだろう。その際に、最初の定住の星は、おそらく火星なのであろう。地球によく似た星であり、水が確保できれば、住むことも出来るのかも知れない。遠い未来に地球に惑星が衝突し、全人類が死滅する前に、あらかじめ他の星にも定住しておけば、全人類が死滅することを避けられると考えられている。この太陽系という生命体を、具体的にイメージする人と、全く他人事のようにイメージすることすら放棄する人と、二分するのであろう。第10次元という次元レベルは極めて高い次元なのであり、一部の人にしか、本気でこの第10次元:太陽系という生命体を動かしてやろう!と考えることは難しいのかも知れない。しかし、考える人はいるということだ。