第9次元:地球サブシステムの相互作用を参考にする③

先から地球のシステムについて記載

している。地球のシステムを参考に

して、会社経営の在り方をみていこう

ということだ。

 

いま、地球のシステムの中で最も

危険水域にまで来ているのはどの

要素であるのか?

 

そこを知らねば、地球のシステムの

運用がままならなくなるということだ。

地球史で見ていくと、その異常に

気づくことができる。こちらを参照。

 

地球温暖化とよく言われる。以下が、

その温暖化の異常スピードだ。

工業化以前はわずかに寒冷化傾向

だったが、1900年頃から急激に温暖

化している。

しかし、この温暖化以上に、急速に

危険水域に到達している要素がある。

それが、人間圏での人口爆発だ!

 

 

約1万年前、狩猟・採集生活をしていた

時代の世界人口はわずか100万人だ。

8000年前頃から世界各地で農耕が始ま

り、定住生活が始まった。農耕地が拡大

するとともに人口は増加し、西暦0年には

人口は2億人になった。さらなる農耕地の

拡大、集約的な農業、家畜の使用などに

よって、食糧生産と人口は共に増加し、

産業革命を迎えた18世紀、人口は10億人

を越えた。

20世紀前半には世界人口は30億人を越え、

食料の需要も増えたが、主に農地の拡大

がそれに応じ、1960年代以降も指数関数

的に人口は増え続けたが、農地はそれほ

ど増えなかった。しかし、肥料、品種改良、

灌漑の拡大によって、食糧の増産は続い

ている (図)。

 

世界の人口は2000年には60億人を突破

した。人間の活動が地球環境に与える

負荷は増大し続けている。1000年後も人

類が平和で幸せに暮らすことができるか。

農学者はこの問いかけに対しジレンマに

陥る。今、貧しい国々では、10億人が飢え

ている。この人々が十分な食糧を得るには、

食糧の増産が必要である。そのためには

森を切り開いて農地を広げ、また、単収を

上げなければならない。だが、森を破壊し、

農薬や肥料を投入し、地下水を灌漑に使

えば使うほど、環境は破壊され、持続可能

性は大きく下がる。現在を犠牲にしてでも

未来のために環境を保護したいのに、目

の前の飢えた人々をどう救えばいいのか。

 

このままでは、2100年には世界人口は

100億人を越える。新たに増える40億人を

養うためには、食糧生産を80%増やさなく

てはならない。

農地を広げようとすれば、さらに辺境を開

発し熱帯林などを破壊しなければならない。

しかも、人口増加は都市化を引き起こし、

優良な農地が失われる。農業生産性を上

げるという選択もある。大量の肥料と水と

を投入し、遺伝子組み替えをも導入して

生産性の向上が進められている。だが、

さらに80%も生産性を上げることが可能

なのか?

これは科学技術の課題だが、植物学・

昆虫学・微生物学などの生命科学はどこ

まで対応できるかという、千年持続学へ

の挑戦課題でもある。

 

一方、問題解決のためには別のアプロ

ーチもある。今後の人口増加は、インド、

中国などの発展途上国の問題で、先進国

では逆に人口が減る。食べ物が豊富にあ

って食べ残しが生ゴミになる豊かな先進国

と、その日の食べ物に困る貧しい発展途上

国の間で富や食糧を再分配すれば、人口

増加地域で蔓延している飢餓と貧困を緩和

できる。そうすれば、80%もの食糧増産は

必要ない。千年持続学のもう一つの課題は、

これまでの南北問題の呪縛から人々を解

放し、100億人の人類全体が 〝地球市民〟 

として共通のアイデンティティを持ち、人類

全体が地球環境を合理的に管理する社会

の構築である。この課題は、千年持続学の

中の人間力の開発にかかる。

 

 

最新の2021年現在では、世界の人口は

78億人を突破している。予想を上回る速さ

で人口が増え続けている。こちらを参照。

 

アジア地域が世界人口の半数以上を

占めるという事態になっている。このまま

インド、中国が発展していくと、ますます

人口減少が見込めない。

かといって、今いるアジア地域の人々を

消し去って適正な水準の人口にする?

などの発想は、イルミナティーなどの

非人道的集団でない限り、思いつかない。

 

この課題をクリアするためには、世界中

の人々が、地球のシステムという仕組み

を理解し、人間圏が活動し得る閾値

知り、その活動限界を超えるようであれ

ば、イエロー信号、レッド信号を発信する

という仕組みをもっと世界中の人々に

浸透させねばならない。

中国、インド、そしてアフリカ諸国の人々

がもっと地球のシステムという仕組みを

知ることで、人口問題にも責任をもって

もらうしかないのだろう。

 

これは、会社でも同じだ。

 

会社という生命体が、維持・運営できる

ためには、各部署に役割を設定する

だけでなく、閾値を設定し、その閾値

超えそうな場合はイエロー信号を出し、

超えた場合はレッド信号を発信し、全員

がその信号を認識する仕組みが必要だ。

そして、会社という生命体が維持・運用

できなくなるような危険水域にまで達す

る前に、全従業員が自分事のように、

その生命体の維持・運営の仕組みを

理解し、どうすれば良いかを考えていく

ようなことが必要なのだろう。

 

そのためにも、見える化が必要という

わけだ。経営側だけが、危険だという

ことを理解していても、従業員側が

そのような理解が無ければ、決して、

状況は改善されないのだろう。

 

これは、地球のシステムも同じだ。

アジア地域の人々が、アフリカ諸国

の人々が、皆同じように、地球のシス

テムが危険水域に達しているという

ことを知り、そのための対策を自分事

のように皆がやってもらう必要がある

のだろう。先進国の国々だけが騒ぎ、

他の国々は知らんぷり、というのでは

決して、地球のシステムは維持・運営

されているとは言いがたい。

 

繰り返しだが、自分事として捉える

には、徹底した見える化が必要という

ことだ。ITが無くても見える化できる

ような手段を考えるべきだろう。

TVやニュースはこのような地球のシス

テムについて、もっと報道すべきなの

であろうと思う。