第1次元:人間のDNAの転写を参考にする④

先にエピジェネティクスについて記載

した。人間にはDNAスイッチがあり、

環境下においてスイッチがONかOFF

になるような仕組みを採用しているの

であった。このスイッチは2万種類も

あると言われているが、これらを研究

して、ON・OFFをコントロールすること

ができるようになれば、医学界同様、

経済界も大いに活性化するのだろう。

そのスイッチについて今一度記載し

てみたい。

 

以下、こちらより抜粋。

我々人間の体の中には,数十兆個に

も及ぶ細胞が存在するとも言われて

いる。しかしながら,元々はひとつの
受精卵から受け継いだ同じ DNA情報

を持ち,増殖分裂を繰り返しながら,

多様な細胞へと発生分化して,環境
に応答しながら生理機能を発現し,

細胞老化やアポトーシスに向かうと

いう一連の細胞生命活動が営まれて

いる。いろいろな性質の細胞が高度に

統制された臓器を構築し,それらが集

合してひとつの個体になるためには,
元の細胞の性質や環境の変化に応じ

て獲得した情報を,細胞分裂の後でも

正確に伝え維持する必要がある。

 

その仕組みが,いわゆる「細胞記憶」

である。多細胞生物における特定の

器官・組織へと分化した細胞が各々

の役割を果たし機能していくためには,

特有の遺伝子発現プロファイルを空

間的・時間的・細胞腫特異的に緻密に

コントロールして行く必要がある。

例えば,肝臓の細胞が次の日には

腎臓になってしまうことは通常あり得

ないように, 発生分化・体軸形成に

重要なHox 遺伝子産物群は,胚発生

初期に細胞ごとに働く遺伝子の組み

合わせ(Hoxコード)が決定され,転写

因子カスケードの司令塔となり,四肢

の形成をはじめとした形態的形質を

規定している。

Hox コードの遺伝子発現プロファイル

は,細胞分裂後も維持され,頭から
つま先まで前後左右の体軸形成の

情報が,細胞に記憶として刷り込まれ

ている。実際に,ヒトの頭・胸・手・足・
体の各部分から採取した線維芽細胞

を比較すると,Hox領域にある 39 の 

Hox 遺伝子クラスターと non-coding
RNA クラスターの発現プロファイルが

異なっているのである。

 

エピジェネティクスの制御システムに

は,転写調節のプラットフォームであ

クロマチンが主体となるが,そこに

実に多くの分子群が複雑なネット

ワークを構成して,我々の生体情報

を緻密に調節している。

 

濃縮させるか、緩めるかというような

制御方法は、我々がよく使うリンクの

構造と似ているのかもしれない。

クロマチンが主体となる転写調節は

このようなイメージなのであろう。

リンクとは上記の「クロマチン」のとこ

ろにリンクが張られ、そこをクリックす

ると、詳細情報へ入っていくというよう

な構造だ。これがスイッチのONとOFF

というイメージなのであろう。



そう考えると、エピジェネティクス制御

という仕組みは、想像がしやすくなる。

DNAの転写とは、会社内において

は、仕事の引き継ぎのようなもの

である。人が入れ替わる際に、どう

やって引き継ぎしていくのか。偉人

から凡人へと引き継がれ、機能不全

に陥らないように会社は、仕組み化

をしたいのである。

上記のDNAの転写の仕組みを真似

るとこのような解釈になるのだろう。

情報にリンクを張ったり、添付のファ

イルをつけたり、文章にマーカーを

引いたり、別にファイリングしたり、

同じ事をやってみせたり、論理化し

たり、することなのであろう。

これらは我々が既にやっていること

である。そう、DNAがやっている方法

と、我々がやっている方法は、同じよ

うな方法だったのだ!これは大きな

発見であろう。

 

また、Hox コードの遺伝子発現プロ

ファイルからすると、やはり12部位

のどれでもになり得るかというと、

そうとも言えないのだろう。

つまり、下記のように遺伝子発現

プロファイルにより設定されている

ために、得手、不得手ということに

なってしまうのかもしれない。

Hox 1-4 : 脳、顔

Hox 5-6 : 喉、脊髄

Hox 7-8 : 心臓、腎臓、膵臓、腸

Hox 9-13 : 右手、左手、右足、左足

 

脳と顔は比較的近い遺伝子構造

を持つのであり、役割が入れ替わ

りやすい。両手、両足も同じ構造

なので、入れ替わりやすいのだ。

一方、両手が脳や顔と入れ替わる

のは全く遺伝子構造が違うため、

入れ替わりが難しいということだ。

これも面白い発見であろう。

 

 

ここまで分析できた。

あとは、どのような環境であれば、

2万種類もあるスイッチのうちの、

どのスイッチがONやOFFになるの

かをデータベース化できれば良い

のであろう。

会社には法律、就業規則、行動

規範、マナー、インナールールや

人事情報、顧客情報などのあらゆ

る情報がDNAとして保管されている。

そのDNAは人から人へと引き継ぎ

されていく。その際に、上記のような

引き継ぎ方法をとっていくのであり、

引き継がれた人は、得手・不得手

はあるものの、同じDNAを持ってい

るということだ。

 

あとは、どのタイミングでスイッチを

ONにしたり、OFFにしたりするかと

いうことが、偉人か凡人かの差とな

るのであろう。もちろん、引き継ぎ時

でのスイッチの状態によって決まる

のであろうから、2万種類のスイッチ

の状態によって、当初は偉人・凡人

は決められてしまうのであろうが。

やる気スイッチがONの人は偉人で、

やる気スイッチがOFFの人は凡人、

というスイッチの状態のみで判断は

できないということだ。スイッチは、

後にONやOFFを変更できるのだから。

 

環境とスイッチの関係について、

また別途詳細を記載していきたい。