ティール組織への移行 金属工業の事例④ バリデーターの業務

先に、中西金属工業(株)の事例を見た。

引き続き、見ていきたい。

 

このような機能を役割組織にもたせる

と良いと先に記載した。これらの役割

組織やここから派生するゆらぎ組織を、

しっかりとサポートしつつ、管理しつつ、

指導していくのがバリデーター組織と

いうことだ。

 

バリデーターは12人程度を選出すると

良いだろう。社長の他に12人の知識の

ある人々を選出する。

お役所のような役割ということなので、

まさに日本国の省庁と同じような役割を

担ってもらうことになるのであった。

 

○心臓チーム:国土交通省の役割

その測定項目であるが、会社組織の

心臓の役割をきちんと担えているか、

という項目になるのだ。そのメイン項

目が国土交通省のようなバリアフリー

通勤混雑の緩和、水と森豊かな生活

環境の構築、物流の効率化、土地の

有効活用、国際競争力の強化、交通

安全対策、災害発生防止、海上

安全確保、美しい街並み保全、都市

つくり、観光振興、IT化、などの測定

項目となる。

国土交通省の政策についてはこちら

 

なお、国土交通省は、インフラ、都市

つくりという重要な役割をになっている

が、会社組織で言うと”製造”になる。

従来の組織では”製造”といえば、

製品の量産という業務のみであろう。

しかしティール組織では、製品の製造

だけでなく、会社のインフラ・物流の

構築、情報の流れの構築、仕事環境

の構築、通勤・交通安全対策、災害

の防止、工場のショールーム化、など

も行われるのである。

 

いかに安全に、製造環境も製品も守

られ、物流・情報の流れを効率化でき

るかがポイントになってくる。さらに、

いかに見せられるか!をポイントに

していくのである。これは人を採用す

るため、投資家に見てもらうため、

取引先やお客さまに見てもらうため、

に見せる化するのである!

従来の組織であれば、総務部がやっ

ているようなオフィスレイアウト、物流、

情報の流れなどの構築も、製造部が

行うのである。これは心臓部分である

製造部が最も効率的に動けるような

仕事環境を構築し、点在する拠点の

物流・情報の流れを設計し、さらには

人の流れも設計することで、もっとも

会社として効率化できるような設計が

なされるのである。さらに最も重要な

製造部分を顧客に見せる化できるか

という設計も含まれているのだ。

従来の組織のように、総務部が片手

間にオフィス設計しているようでは、

本当の効率化、見せる化、は難しい

のである。

 

よって、本来業務として製造部に配属

されている各メンバーが国土交通省

ような、バリアフリー、通勤混雑の緩和、

水と森豊かな生活環境の構築、物流

の効率化、土地の有効活用、国際競争

力の強化、交通安全の対策、災害発生

防止、海上の安全確保、美しい街並み

保全、都市つくり、観光振興、IT化、

などに類似した業務をこなしていくのだ。

 

そんな中、自部署もしくは他部署から

”ゆらぎ”が発生し、もっと安全に配慮

すべきではないか!とか、もっと効率

的な情報のやりとりにすべきでないか!

とか、もっと物流を効率化すべきでは

ないか!等の活動を行っていき、やが

てチームとなっていき、そこにバリデー

ターが帯同するようになり、会社組織

として社長が経営判断するのに必要

とされるデータを収集していくという

構図だ。データ収集に関しては、心臓

の役割であるのだから、

交通安全白書観光白書

を作成するイメージだ。

 

 

○右手チーム:総務省の役割

その測定項目であるが、会社組織の

右手の役割をきちんと担えているか、

という項目になるのだ。そのメイン項

目が総務省のような業務改革、選挙

制度、統計制度、定額給付金制度、

電波の割り当て、放送政策の推進、

地方自治制度、住民基本台帳制度、

ICT利用活用の推進、などの測定項

目となる。

総務省の政策についてはこちら

 

なお、総務省は、選挙、地方自治

ICTという重要な役割をになっている

が、会社組織で言うと”総務”になる。

従来の組織では”総務”といえば、

会社の何でも屋という業務であろう。

しかしティール組織では仕組みを取り

まとめ、そして各種統計データを取り

まとめたり、電子行政を推進するなど

の業務改革を行ったり、情報処理環境

を整え、ICT利用活用の推進をしていく

ような役割である!まさに、総務省

ほぼ同じような仕事内容になるという

わけだ。

 

いかに公平な仕組みにしていくかが

ポイントになる。生命体全体で運用さ

れる仕組みだけに、いろんな”ゆらぎ”

があるが、その各”ゆらぎ”に不公平

感が無いようにせねばならない。

統計データにしても、ICT利用にして

も、情報環境にしてもである。

輸送機事業部を先導する経営者も、

従来の組織のような権力を駆使して

高圧的に経営するような経営者が選

ばれないよう、しっかりとした選挙制度

を構築し、皆からの信任が得られるよう

な経営陣を選ぶ仕組みを作っていかね

ばならない。つまり、経営者は皆から選

ばれた経営者になるということだ。ここが、

従来の組織の経営者と全く異なるところ

であろう。従来の組織のように会社を我

が子のように私物化することが出来なく

なるということだ。

 

よって、本来業務として総務部に配属

されている各メンバーが総務省のよう

な、業務改革、選挙制度、統計制度、

定額給付金制度、電波の割り当て、

放送政策の推進、地方自治制度、

住民基本台帳制度、ICT利用活用の

推進、などに類似した業務をこなして

いくのだ。

 

そんな中、自部署もしくは他部署から

”ゆらぎ”が発生し、もっとICTを活用

すべきではないか!とか、もっと効率

的な情報のやりとりにすべきでないか!

とか、もっと経営者の演説機会を増や

すべきではないか!等の活動を行って

いき、やがてチームとなっていき、そこ

にバリデーターが帯同するようになり、

会社組織として社長が経営判断する

のに必要とされるデータを収集してい

くという構図だ。データ収集に関しては、

右手の役割であるのだから、

地方財政白書情報通信白書

消防白書公害紛争処理白書

を作成するイメージだ。

 

 

○左手チーム:法務省の役割

その測定項目であるが、会社組織の

左手の役割をきちんと担えているか、

という項目になるのだ。そのメイン項

目が法務省のような、司法制度改革、

法務に関する調査研究、検察権の

適正な行使、破壊的団体等の規制、

更生保護活動、矯正処遇の適切な

実施、人権の擁護、国民の財産や

身分関係の保護、争訟の適切な処理、

出入国の管理、法行政の国際化対応、

などの測定項目となる。

法務省の政策についてはこちら

 

なお、法務省は、争訟、人権、出入国

という重要な役割をになっているが、

会社組織で言うと”購買部”になる。

従来の組織では”購買”といえば会社

で必要な物を購入するという業務で

あろう。

しかしティール組織では物だけでなく、

サービスや苦情、なども含む会社の

窓口的な役割、審査的な役割を果た

すのである。それゆえ、従来の組織の

法務部的な役割も含まれるのだ。

 

ティール組織では、各部位の役割を

担う部署などでマスタールールが作ら

れていくが、そのマスタールールが、

法的に問題ないか、ということを審査

するのも左手の役割を担うバリデーター

の仕事である。

他には、パワハラ等のハラスメントが

無いか、差別や人権問題が無いか、

同一労働同一賃金が守られているか、

罪や過ちを犯した社員への矯正を

適切に実行しているか、争訟の対応、

出入国の管理、国際法への対応など、

法務省と似通った業務を行うのである。

 

いかにコンプライアンスを遵守し適切

な仕組みが運用されているかが

ポイントになる。会社全体で遵守すべ

き法律のため、知らなかったという事

がないよう、バリデーターは購買部

のメンバーなどに助言していかねば

ならないのである。

そして、本来業務として購買部に配属

されている各メンバーが法務省のよう

な、司法制度改革、法務に関する調査

研究、検察権の適正な行使、破壊的

団体等の規制、更生保護活動、矯正

処遇の適切な実施、人権の擁護、国民

の財産や身分関係の保護、争訟の適

切な処理、出入国の管理、法行政の

国際化対応、などに類似した業務を

こなしていくのだ。

 

そんな中、自部署もしくは他部署から

”ゆらぎ”が発生し、もっとICTを活用

すべきではないか!とか、もっと効率

的な法律の調べ方を教育すべきでな

いか!とか、もっと特許を検索しやすく

するすべきではないか!もっと、争訟

を起こさないような対策が必要なので

はないか!等の活動を行っていき、

やがてチームとなっていき、そこに

バリデーターが帯同するようになり、

会社組織として社長が経営判断する

のに必要とされるデータを収集してい

くという構図だ。データ収集に関しては、

左手の役割であるのだから、

犯罪白書人権擁護白書

を作成するイメージだ。

 

 

○脊髄チーム:経済産業省の役割

その測定項目であるが、会社組織の

脊髄の役割をきちんと担えているか、

という項目になるのだ。そのメイン項

目が経済産業省のような技術革新、

基準認証、ものづくり、データ活用、

クールジャパン、サイバーセキュリティ、

対内投資、貿易管理、事業環境整備、

経営革新、新エネルギー・電気・ガス

の管理、化学物質管理、商取引安全、

などの測定項目となる。

経済産業省の政策についてはこちら

 

なお経済産業省は、経済、エネルギー、

技術革新という重要な役割をになって

いるが会社組織で言うと”研究開発”に

なる。

従来の組織では”研究開発”といえば、

新製品の開発という業務のみであろう。

しかしティール組織では、製品の開発

だけでなく、会社の技術・経営革新、

エネルギー・電気・ガスの管理や、

有害無害含む化学物質の管理や、

各チームが安全に商取引できる仕組

つくりや、”ゆらぎ”チームへの投資、

なども行われるのである。

 

各”ゆらぎ”チームは、年度で予算を

申請するが、年度よりももっと速い

スピードで成長し、社外の人々も巻き

込むようになると、資金が必要になる。

そこを研究開発部のメンバーが査定

して投資をしていくというわけだ。

決して個別のチームを支援するわけで

なく、あくまで投資するという感覚だ。

まるで、市場であるかのように、それ

ぞれの”ゆらぎ”チームを見ていくの

である。これがティール組織の特徴だ。

もちろん、社外の会社に市場を通じて

投資していく従来の投資も引き続き

行われていくが、こういった会社全体

の投資に関わるのが研究開発部とい

うわけだ。

 

そして、会社全体の電気料金・ガス

料金なども管理していくことになる。

研究開発部で、自家発電装置を研究

して、会社全体の電力量を賄うような

取り組みも行われるのであろう。

 

さらに経営革新・技術革新への興味

も尽きない。”ゆらぎ”チームが社外を

超えて、地域、いや日本や世界にま

で広がるプロジェクトに成長するため

にはどのような経営革新・技術革新

が必要かを研究していく。

理想は、自社内に幾つもの巨大な

プロジェクトがあり、まるで会社がい

くつもあるかのような状態を維持する

経営の在り方を研究していくのであろ

う。従来の”子会社”という立ち位置と

は全く異なる、いろんな社外の人々が

交じり合う混合体のようなチームが、

プロジェクトと呼ばれている組織なの

であり、それらが無数に存在しつつ、

自社として経営をしていくという、今

までに無い経営の在り方となるので

あろう。

 

よって、本来業務として研究開発部に

配属されている各メンバーが経済産業

省のような、製品の開発、会社の技術・

経営革新、エネルギー・電気・ガスの

管理や、有害無害含む化学物質の管

理や、各チームが安全に商取引できる

仕組つくりや”ゆらぎ”チームへの投資、

などに類似した業務をこなしていくのだ。

 

そんな中、自部署もしくは他部署から

”ゆらぎ”が発生し、もっといろんな投資

をすべきではないか!とか、もっと有害

物質を管理すべきでないか!とか、

もっと良い経営の方法があるのでは

ないか!等の活動を行っていき、やが

てチームとなっていき、そこにバリデー

ターが帯同するようになり、会社組織

として社長が経営判断するのに必要

とされるデータを収集していくという

構図だ。データ収集に関しては、脊髄

の役割であるのだから、

通商白書ものづくり白書

エネルギー白書中小企業白書

を作成するイメージだ。

 

 

いかがであろうか。

バリデーターの担う業務が明確になって

きたであろう。さらに続きは次回記載する。